今夜の最重要ミッションは、欧州2位につけられた敗戦の傷を癒すべく、パレスを叩いて再び上昇気流に乗ることです。
シャマフはパレスでは馴染めてるかな |
8戦を終えた段階で勝利数は、現在最下位のサンダーランドからもぎとった1のみ。ちなみにパレスは彼らの一つ上の19位と下の順位を彷徨っている状態です。
対してアーセナルはアウェー13戦中無傷の11勝2分という好成績で、先日も触れましたが合計8人が得点している唯一のチームで、派手にローテーションするなど余程の油断をしない限り、勝ちを見込める相手です。
そう、足元をすくわれない様にしないといけません。アーセナルあるあるではないですが、せっかく強豪に勝っても次節下位チームにはなぜか勝利を取りこぼしてしまうという、もったいないというか、苦いパターンがありますからね。
そんなパレスには、昨シーズンまでガナーズに在籍していたCFのシャマフがいますね。結局2シーズンだけの滞在になりましたが、11ゴールを記録しており、ウィルシャーと相性が良かったのをなんとなく覚えています。彼はリーグアン経由のガナーズ行きという、CFのジルーと同じプロセスを経ています。
フランス人のベンゲルが自国リーグのリーグアンの選手を注視しているのは、やはりプレミアやリーガ、ブンデスなどですでに活躍を見せている選手よりも、荒削りだがポテンシャルがある素材がそこにはたくさんいるからだと思います。それに圧倒的に安価です。
ちなみにシャマフは契約満了のフリートランスファーだったので無料。ジルーは1200万ポンド程度だと言われますね。
言うなれば、欧州のブラジル。東欧やバルカン地方、オランダ、北欧にも、まだ無名なだけでくすぶっているプレイヤーはひしめき合っていると思いますが、レベルの近いタフなリーグアンから選手を獲得したほうが、世界一と言われるプレミアに順応しやすいという判断があるのかもしれません。
ただし、一年目は良かったのですが、二年目はシャマフにとって予想外な出来事が起きました。ちょうどその頃は、彼にとっては不運なことに、ロビンがありえなくらいに覚醒していた時期でした。試合に出ればゴールを決めるという、まさしく「he scores when he wants!」というチャントがロビンのためにあるのではないかと思えるほどに、点を決めまくっていましたからね。
その当時のロビンの破壊力は、今で言うゾーン中のラムジー以上のものがあり、同タイプのフォワードであるシャマフにはかなり相手が悪かったと言えます。もっと言えば、在籍期間が長いロビンですから、他のメンバーとはプレイスタイルを熟知しあう関係が築かれていたのは想像に難しくありません。
よって、まだまだ新参組のシャマフにあわせるよりも、多少雑なボールを送っても無理やりねじこんでしまえるロビンにあわせるほうが、ゴールが決まる確率が相当に高かったといえます。実際、リーグで決めたゴールは堂々の30。当然のようにゴールデンブーツを獲得。
これではシャマフの出場機会はおのずと限定されます。監督がベンゲルであろうが誰であろうが、ロビンを使わない監督はこの世にいないでしょう。点を獲るということには関しては、元キャプテンは本物のスペシャルだったと思いますし、もはやゴールの鬼です。
さらに言うと、怪我がつきもので一年間フル稼働したことが一度もないロビンがユナイテッドに移籍してしまう前年には、珍しくフルシーズンを戦い抜くことができたのも、シャマフの限定出場に輪をかけました。
シャマフに力がないとは思いませんが、飛ぶ鳥を落す勢いのロビン相手では、ワールドクラスのメッシやロナウドでさえ、センターラインの最前線は彼に譲るかもしれません。
ちなみにわたしはロビンのことは好きです。ユナイテッドに行って即優勝を決めたからといって恨んでないし(笑)、先日のセスク発言にもあるように、スペシャルである彼らの移籍が、次代を作るネクストアーセナルを作るきっかけになったと思っていますから。
次のアーセナルの点取り屋は誰になるでしょうか。ポジション的にもやはりジルーが最右翼になりますかね。ポドルスキーもいますが、怪我が長引いており、戦列に戻ってくる頃にはチーム内得点王との差が開いてしまっているかもしれませんね。
ただし、最重要なのは得点王を獲ることでも、毎試合ハットトリックを飾ることでもありません。勝つこと。そして結果、タイトルを掲げることです。連勝記録こそ途絶えてしまいましたが、記録はいつまでも続かないものだから仕方がありません。
今晩のパレス戦にきっちり勝って弾みをつけて、そして、強敵続きのチャレンジングな11月に突入してもらいたいと思います。
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