嬉しさが伝わってきますね~ |
時に荒削りなプレイもありますがセンスの塊である彼はまだ21歳の若者。強豪アーセナルのレギュラーとして年間50試合近く出場しているので、彼の年齢を忘れがちですが、時にティーンエージャーのような子どもっぽさを垣間見せることだってあります。
イングランドには珍しい優等生タイプのリネカーやシアラーを除き、基本的に熱血漢や問題児、喧嘩っ早いヤツラが多いのがこの国の特徴であり愛すべきところです。古くはポール・ガスコインにロビー・ファウラー、ジョーイ・バートンなど。札付きバートンはこの中でもかなり際立ってますが、共通してるのはやんちゃな気質。程度の差こそあれ、彼ら以外にもイングランド出身者にはそんな選手がたくさんいます。
先日対戦したシティーには一昨年前までアッズリーの問題児が在籍していましたが、今はいたって平穏。爆発中のスアレスも大人しく、W杯で戦犯扱いされたルーニーも大人になり、出戻ったモウリーニョもここまではマドリー監督時代に見せた刺激的かつ過激的な発言は見られません。全体的に平和なプレミアです。ピッチ外でも大きな問題は特になく、肝心のピッチ内でも眉をひそめるような出来事はいまだ起きていません。
特にリバプールはスアレスという名の狂気と付き合っていく道を選んでいるわけですから、内心悩ましいところでしょうね。圧倒的な決定力を持つこの男をうまくマネジメントしないとチームが瓦解しかねない危険性をはらんでいます。アヤックス時代から様々な問題を引き起こしていたスアレスは今の職場であるリバプールでも悪い癖が続いており、昨年のチェルシー戦で世界中が驚愕したかみつき行為により10試合の出場停止処分。厳罰です。
それによって、今シーズンの最初の数試合を棒に振ったわけですが、11試合で17ゴールと得点を量産。点を獲ることにかけては天才的なタレントです。だからこそ、世界最高クラスのスコアラーであることを実証しているキャリアハイの中にいるだけに、なんとも始末が悪いですね。同クラブの先輩であるファウラー以上の悪童っぷりです。
が、そんなスアレスを今夏獲ろうとしたアーセナルですから、両者がめぐり合わせていたら話は面白かったでしょうね。彼が加入していたらアーセナルが同じくカオスになっていたかどうかは分りませんが、素直で真面目なチームよりも、私はゴシップ記事に書かれるくらいがちょうどいいとさえ思っているので。だから、真逆を行くリネカーやシアラーは少し物足りないし、ウィルシャーの喫煙や今回の出来事も充分範疇内です(笑)とはいっても、おかしな行為を是認しているわけではありませんよ?
選手である前に1人の人間ですから、時にそういう行動に走ってしまうのも、分らないではないかなと。ブラジルのロマーリオやブルガリアのストイチコフも人騒がせでしたし。それは世界的レジェンドでも例外ではないようです。頭突き問題を引き起こしたジダンにいたっては、今でもフランスの絶対的なヒーローです。自国だけでなく全世界にファンがいる彼は決勝でレッドカードを突きつけられても、彼の名声は傷一つついていません。ロッカーを蹴り飛ばそうが、ジダンはジダンです。
ウィルシャーがジダンのようになるには、まだまだ乗りこえないといけない壁はたくさんありますが、どうせなら彼もいずれはそのようなワールドクラスになってもらいたいですね。確実に記録と記憶に残るでしょう。アーセナルで永遠に覚えてもらえる存在になりそうです。でもグーナーだけが彼の功績を知っている、そんなことは望んでいません。これから20年30年経った時に、スペシャルはスペシャルでも、頭突きのジダン、中指のウィルシャーって、そんな思い出し方をされるのも個人的にはアリかなと思います。
勇敢なライオンになれるのか、それとも愚かな若者になってしまうのか。それは時間が経てば分ることです。ベッカムやルーニーが国中からの批判を乗り越えたように、たとえそうなったとしても、ウィルシャーももまた絶対に大丈夫です。
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