このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

12/05/2013

v ハル (BPL) ~蝶のように舞い、蜂のように刺す~

虎狩終了。波乱など微塵も起こさせず、見事完勝です。2-0の立役者であるMOMは文句なしにエジル。次点にラムジー。空中戦はフランス代表のジルー不在を感じさせず、地上戦はお家芸のパスワークが猛威を振るい、一気に5人をローテーションしたメンバーでも、攻守ともに噛み合ったこれぞアーセナルと言わしめるフットボールでハルを撃破してみせました。


リバプールを沈めたチームとの対戦でしたが、終わってみれば大方の予想通り、付け入る隙を与えない横綱相撲でした。パス成功率90%、エアリアルの勝率62%、ポゼッション67%、ショット数20、得点者は先制点ベントナーと追加点エジルです。やはり、優勝に向かって行軍するガナーズに死角などあるはずもなかったのです。


これで公式3得点目ですね
今のアーセナルの勢いをもってすれば、たとえどれだけメンバーが入れ変わろうとも、全くもって不変であることが証明された試合でした。


プレミア今季初先発のベントナーがハルに対して相性が良いだけでなく、彼自身気合が入っていたこともゴールを引き寄せたのかもしれません。開始たった二分の出来事だっただけに、幸先の良すぎる先取点となりましたね。


移籍先はマドリーかバルサだという、ベントナーの気質を知っている身としては、一見本気か冗談かよく分からないコメントが以前ニュースになっていました。大物発言はわりと常習で先日の器物破損の一件など、喫煙騒動やナショナリティー問題に言及したウィルシャーもやんちゃですが、そのさらに上を行くデンマーク代表の彼は良くも悪くもあれこれと目立つんですよね。


とはいえ、ガナーズ歴は2004年からと誰よりも長く、途中レンタルもありましたが、ベンゲルの教えをもっと長い時間受けているのは事実です。今季開幕から3か月目にしてようやくのスタメンとあって本人も気合十分でピッチに入ったと思いますが、移籍希望を公言しているので、やはりなかなか諸手を挙げて応援しづらい選手です。嫌いではないのですが(苦笑)


得点以外にも結構周囲を気にしながら効果的に動けていましたし、交代の73分まで本気のベントナーを久しぶりに見させてもらった思いです。本人も実際かなりやる気十分で入っていたと思います。そんな彼の早い得点から45分後に、本日2点目が決まります。


ノールックだったことも手伝ってか、一瞬の出来事だったので、ラムジーの意表を突くラストパスにハルの守備陣は反応できていませんでした。唯一呼応できていたのはエジルのみ。足元の技術が確かな11番にとっては簡単すぎる、ただキーパーの右を抜くだけのゴールでした。


ただ、忘れてはならないのはラムジーとエジルの絡みの前に、高い位置を取っていたモンレアルです。彼がラインを割らずにボールをキープしたことが結果この得点を生みました。ゴールもアシストもクオリティが詰まっていますが、影の殊勲はモンレアルです。ポジション争いのライバルであるギブスにはない魅力も終始披露していましたしね。


ユナイテッドで落とした一戦を除けば、クリーンシートでの完封勝ちが続いています。派手で見栄えのする攻撃ばかりに目がいきがちですが、守備も相当いいです。いかなる攻撃も跳ね返してきた鉄壁のフェイマス4を彷彿とさせる、重厚な扉のような堅牢さがあります。


ボスもメルテザッカーやコシエルニーたち守備陣を絶賛しています。ここに本来ならスタメンで出場していてもおかしくないフェルマーレンがポジションを確保できないのも、無理からぬことかもしれません。それほどに充実しています。フラミニがゲームを締め、スチェスニーが最後の砦として立ちはだかり、14試合消化時点で失点数10はリーグ断トツ1位です。やはり良い攻撃も良い守備がなくては始まりませんからね。


ハルをものともしなかったアーセナルですが、これで勝ち点は34になりました。毎年けが人が続出し野戦病院が当たり前だった11月を今年はほぼ無傷で乗り切ることができ、ゲームに臨むスカッドのやり繰りに悩まされた消極的なローテーションではなく、今では本当の意味での積極的なローテーションを選択できるようにもなっています。ここがこれまでと大きく違うところですね。


さてここで、他会場の結果を確認しておきましょう。ヴィラに負けたサウサンプトンは8位にまで順位を落としました。取りこぼしが目立ち始めてきていますね。ガナーズ戦、チェルシー戦に続きこれで3連敗です。堅守を誇っていた守備陣に綻びが出てきたのか、ナーバスになりすぎているような気がしてなりません。あろうことか次節の対戦相手はプレミアNO.1の攻撃力を誇るシティーです。悪い方向に転げ落ちていきそうな気配が漂っていますね。


ニューカッスルはスウォンジーに完封負けを喫し、フルハムに競り勝ったスパーズに追い抜かれ現在7位と足踏み状態です。シティーはようやくアウェーでの二勝目を挙げ、勝ち点28で現3位。ユナイテッドはオールドトラフォードでエバートン相手にまさかの零封負け。ガナーズとの勝ち点差はこれで12にまで広がりました。


チェルシーは逆転でサンダーランドを撃破し二位に浮上。アザールの圧倒的ハイパフォーマンスの前に、最下位の下剋上ならず。あわやの大金星を掴み損ねてしまい、チェルシーに負けてもらいたいグーナーとしてはため息が漏れるばかりです。乱打戦の逆転勝ちほどスペクタクルなものはありません。モウリーニョの不敵な笑みがちらつきます。


そして最大のニュースはやはりリバプールです。前節ハルに足元をすくわれ引きずるかと思われた嫌な空気もワールドクラスのウルグアイ代表が綺麗に払拭しました。まさしくスアレスのための試合と言っても過言ではなく、元ガナーズ現ゼニトのアルシャビン同様の、圧巻の4ゴール。おまけに1アシストで満場一致のMOM。


無双状態に入った彼を止める手立てを持たないノリッチは一矢報いたものの焼け石に水、ものの見事に蹂躙されてしまいました。改めてスアレスの破壊力に感心するとともに、彼があの時もしガナーズに移籍していたらと、過ぎたことをいたずらに思い返してしまいますね。


上位陣は揃って勝利を挙げたため、勝ち点差は前節から動かずキープされています。よって、順位に変動はありません。さあ次節の対戦相手は中3日で、ユナイテッドをアウェーで下したエバートンです。マージーサイドダービーでの勢いをそのまま持続してきている彼らはCL圏内入りを現実化するために、アーセナル戦で勝利をもぎとろうとして果敢に挑んでくるでしょう。


ただ、そうはさせません。




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