このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

10/21/2013

Untouchable ~All For One, One For All~

昨シーズンまでのアーセナルは

最終的にトップ4にはしっかり入るけれど、

波に乗り切れないという印象が

拭えなかったように思います。



けが人続出は毎年の恒例行事と化し、

一体この陣容でどう通年を乗り切るんだ?

と疑問を持たれながらも、

17年連続チームを率いるベンゲルの手腕により

CLを逃す不手際は一度たりとも起こりませんでした。



普通に考えれば、これだけでも偉業です。


しかし、どこかリズムに乗り切れない。



4位なんて全くもって

ガナーズの定位置なんかじゃないのに。



ノリッチ戦のウィルシャーによる先制点で

実況が思わず「Very Arsenal!(まさしくアーセナルだ!)」

と叫んだのはアーセナルのフットボールが何かが

過去の幾多のゲームを通じて、

脳裏にハッキリと張り付いているからでしょう。



異論反論あるかもしれませんが、

彼ら本来のリズムというのはセスクがまだ移籍

する前まで遡る必要があるかもしれません。



誰か一人の突出した個人技に頼ることなく、

チーム全体がチームのために連動し、

ピッチを所狭しと縦横無尽に躍動し、

点が決まればみんなが歓喜する。



お前のためにチームがあるのではなく、

チームのためにお前がいる、という精神。



そう、言うなれば、

「All For One, One For All」こそ

アーセナルが長年大切にしてきたもののはずです。




自分たちのフットボールに対する確信と自信の

レベルが一段階上がったことも、

現在単独首位でいられることへの

一つの説明になりえると思います。



真のワールドクラスを一人迎えたことが

全員のギアを一段上げたのは確かでしょう。



でなければ、今季は珍しく主力が一人も

移籍せず、今期に臨めた昨年と同じスカッドが、

まだ8節を消化した時点ではありますが、

自分たちの上には誰もいないという順位表を

創り上げることは難しかったと思います。



サンサンプトンの快進撃やユナイテッドの低迷など

他チームの状況は関係ありません。

今の順位をつくるのは自分たちでしかありえませんからね。



エジルがすべてを変えたとは言いませんが、

5000万ユーロを払ったという事実も

ガナーズからすると歴史的快挙であり、

タイトルを本気で獲りに行くという前傾姿勢を

内外に知らしめるにはうってつけの爆弾だったと思います。



即戦力級でいうと、

2011年にはアルテタやメルテザッカーが加入し

2012年にはジルーやポドルスキーが加入し、

2013年にはエジルとフラミニが加入。


この6人はけが中のポドルスキーを除いて、

全員が信頼のおけるスタメンです。

それ以外の5人は過去のアーセナルを知っている

メンバーたち。

ホームグロウンだけでも、

ウィルシャー、ラムジー、ギブス、スチェスニーと揃っています。


若い彼らが築き上げた基盤の上に、

最後のワンピースとして

大物が加入したかっこうです。


加入した人物がイブラヒモビッチでもルーニーでも、

メッシでもロナウドでは今の結果は残せていないかもしれません。



マドリーからきたドイツ人は圧倒的な実績を持ちながらも、

大物特有の傲慢さがないようです。

アーセナルがどこからでも点を獲っているのも

決して彼一人に頼り切るフットボールをしていない

何よりの証左になっています。


※現時点で総勢8名がスコアラーです。

DFのメルテザッカーやサニャも含みます。




そうしてついた自信が若さと相まって

爆発的な相乗効果を生み出しているのでしょうね。

ラムジーの覚醒がいまだ継続中なのも、

みなぎる自信を抑えきれないのがよくわかります。


ゴール前でおれに寄越せ!って

好調のジルーに対して叫んでましたからね(笑)

そして有言実行、ゴールを決めた。



彼を見ていると、

スラムダンクの三井寿を見ている気分になります。

ディテールこそ違いますが、

挫折後の復活。




スラムダンクは最高の漫画です
























当初は自分の力を信じられなかったかもしれないが、

今の君はあの頃を十分超えているよ、

という安西先生のセリフが見事に当てはまるように思います。



長年のファンですら調子の上がらない

彼を見限る発言をした人もいる中で、

決して諦めることを選ばなかったベンゲルには

ひたすら平伏です。



ベンゲルという調律師がいるからこそ、

アーセナルスピリッツは安定し、

そして過去最高潮のクライマックスを迎えることが

できているのかもしれません。



まだまだ折り返し地点でもないのに、

みだりに騒ぎ立てるのは時期尚早ですが、

それでも無敵を誇ったアーセナルを目撃した

ファンからしたら、

もしかしたら?!と一抹の期待を感じさせてくれる

このフットボールに酔いしれるのは無理もないはずです。



アーセナルはリーグでもCLでもまだ無敗です。

ベンゲルが作り上げたこのスカッドで

優勝を逃す光景は絶対に見たくありません。

しばらくの間、ブログをお休みしてしまうほどの

精神的ダメージを負いかねませんから。




たとえ接戦でも一回負けただけで

ものすごく憂鬱になるんです。



でもまだ憂鬱な気分は一度も味わっていません。

アンタッチャブルなネクストインビンシブルズ到来か、

これこそ、Very Arsenal、ですね。




ランキングに参加しています
応援してくださると励みになります^^

にほんブログ村 サッカーブログ プレミアリーグへ

0 件のコメント:

コメントを投稿