このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

10/14/2013

#19 稲本潤一 01-02シーズンの記録

私が好きな日本人選手の中に稲本潤一がいます。

同じ大阪府出身(笑)。

私個人が昔センターハーフをやっていたこともあり、

馴染みがある中盤の底と呼ばれるポジションにいる彼を

ゲームを通して注目してたりしました。




ガンバユースで頭角を現した彼は、

ベテランの都並さんを吹っ飛ばして、

現役引退を決意させた男としても

有名です(笑)




宮市君の大先輩になるわけですね


















そういえば、

ジーコが日本代表の監督を率いていた時には、

いかにもメディア向けなネーミングである

黄金の中盤の一人として

そして当時はまだ数少ない

海外組の一人として、

戦いの場をヨーロッパに変えて活躍していましたね。



なので、ファンじゃない人もそうでない人も

サッカー好きなら記憶に新しいと思います。



そんな彼がアーセナルに羽ばたいた2001年は、

私がまだグーナーになる前でしたから、

名波や藤田のいたジュビロ磐田ばかりに熱狂しすぎて、

海外サッカーはヒデのいたセリエA以外は、

ほとんど注目していませんでした!



時折、スポーツ新聞で、

試合で点を決めた!とかニュースになると、

それがたいていヒデの活躍

によるものが多かったので、

アーセナルのINAMONOはノーチェックでした。



自国開催のW杯では、

2ゴールを決め、

一躍時の人となった彼ですけど、

残念ながらイングランドの強豪では

結果らしい結果はほぼ残せていません。




アーセナルを去った後は、

フラムとWBA、カーディフと

イングランド国内のクラブを転々とし、

ドイツやフランス、トルコも経験している、

さすらいの国際派フットボーラーです。



確か記憶が確かであれば、

フラム時代にタリズマン(守り神)と

呼ばれていませんでしたっけ?

2008年を最後になくなったインタートトカップの決勝で

盛大なハットトリックをかましたこともあり、

アーセナルの稲本よりも

同じロンドンをホームグラウンドに持つ、

フラムの稲本のほうが印象に残っていますね。



ちなみに彼がアーセナルで

出場機会を得たのは

3回だけです。



他の多くの若手と同じように

ベンゲルは彼をじっくり育てようと

したのだと思いますが、

現在はキャピタルワンカップと

その名称を変えたカーリングカップの

ブラックバーン戦とグリムスビー戦、

そしてチャンピオンズリーグの

対レバークーゼン戦が唯一の

貴重な実践の場となりました。



つまりプレミアでの出場記録はないということです。

※ただし、リザーブリーグでの出場記録はあります。

12試合4得点という成績です。



実際、ベンゲルも期待とプレッシャーの

両方があったと思うんですよ。

初の日本人をクラブに招いたわけですしね。



ただ、その当時は在籍していたメンバーが

はっきり言って豪華すぎました。

稲本にとっても、

海外は初めてでレベルの高い試合を

したいために強豪へ移籍したわけですが、

ベルカンプやアンリ、カヌ、ピレスに

アダムスやキャンベルなどが目の前にフツーにいたわけですよ。



無敗優勝が達成されたのはもうしばらく

後の話になりますが、そのころから

そうなるための礎は築かれていたわけです。

いくら勢いのある日本の若武者とはいえ、

のちのレジェンドたちの間に

割って入ってスタメンを奪うのは

素人がエベレストを制覇するのと同じくらい

難しいタスクだったと本気で思います。




ただそこでの経験が全然

無駄になってないのは、

アーセナルこそ一年で去る

ことになってしまいましたが、

他のチームでどれだけ国が変わっても

主力として確実に結果を

残していることで証明されていますよね。

だって、クラブの歴史に

Junichi Inamotoという

日本人の名が刻まれているわけですから。




そんな彼も今は、34歳。

あれから10年以上の月日が流れ、

現在優勝を狙える位置につけるアーセナルには

宮市亮、という名前の

新しい日本人が在籍しています。




アーセナルの宮市亮 #31































ぜひとも先輩にできなかった偉業を達成してほしいです。

もちろん、すぐの活躍はまだ難しいかもしれませんが、

ベンゲルはこの若手ウインガーをじっくり育てています。



マエストロは宮市くんを獲るに当たり、

若かりし稲本の姿を思い出したかもしれませんね。

同じ轍は二度も踏むまい、と。

それだけでも、10年以上前に、

一人の日本人がアーセナルにいて、

確かな種を蒔いてくれたことには

かなりの価値があると思うんです。



あとはそれを綺麗に芽吹かせるだけ。

智将ベンゲルと新しい若武者の

未来に期待が膨らみます。





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