このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

11/18/2013

世界が語り継ぐ"You'll Never Walk Alone"

試合を放り投げたわけでも、対戦相手のフィンランドをおちょくりたいわけなんでもなく、フレンドリーマッチ前日にお披露目したウェールズ代表の微笑ましいクマ耳姿が注目を集めています。これは"children in need"というチャリティーの一貫のようで、代表選手である彼らが基金アピールをしていたみたいですね。


そこに代表戦特有の殺伐とした空気は一切ありません。ベイルやラムジーなど、むしろ大の大人がまさかのクマ耳で登場というメンタルを純粋に讃えたいと思いますが(笑)、今回に限らず、世界的なチャリティーイベントにフットボール選手が一役買うというのはもはや常識となっています。


練習でどれだけミスしても頭に耳がある限り笑顔!
フットボールの代表といえば知らぬものはいない存在です。


特に欧州はフットボールが国技と言われている中で、たくさんの選手の中から選抜された自国の代表選手が広報を担えば、伝えたいメッセージも一層拡散しやすくなります。


バルサのユニホームの背中には国連児童基金のユニセフの文字が入ってます。これは前面のカタール財団のようなスポンサーではないので、逆にバルサ側がユニセフに支払う形です。


メッシはユニセフの親善大使にも任命されたことがあり、そこに色んな事情や思惑があったとしても、こういったストレートな行動は掛け値なしに好ましいですね。そして、ACミランでの大活躍を受けて、設立初のバロンドーラーになったリベリアの怪人ことジョージ・ウェア。彼は祖国リベリアの為に本人の名前の基金を設立し、ユニセフ親善大使として働いていたようです。


チャリティーではありませんが、日本でも有名なストイコビッチは西バルカン平和定着・経済発展閣僚会合の平和親善大使として日本の閣僚を前にスピーチを行っています。祖国ユーゴの悲哀を誰よりも知り、フットボールと政治は別物という信条を抱くピクシーにとって、これは彼に与えられ、彼にしかできない役割なのかもしれませんね。そうした大役は誰がしてもいいわけではなく、常に前を向いている影響力のある人たちばかりですから、引退した中田英寿も様々なところでお声がかかるのでしょう。


チャリティーマッチもそうでしょう。いまなお記憶に新しい東日本大震災では日本中が悲劇に包まれる中、世界中からPray For Japanの声が響き渡りました。もう、あれには涙が止まりませんでした。ユーロ圏のクラブに所属する日本人選手のユニホームの下には日本がんばれ!というメッセージを込めたシャツがあり、その感動的な姿が何度も何度も中継で映されていました。さらに、TEAM AS ONEというテーマの下に、少数ながら海外組も含め、日本代表経験者も揃い踏みとなった東日本大震災復興支援2013Jリーグスペシャルマッチもその一環です。


チャンピオンズリーグの決勝戦やW杯の決勝戦、そこには日常にはないたくさんの喜怒哀楽があります。感情が激しく動くからしぜん人気がある。そして、世界に散らばるフットボーラーの行動はとても早かった。救われた思いでいっぱいなのではないでしょうか。その時ばかりは敵も味方も一切関係なく、そこに込められた思いは日本がんばれの感情ただ一つ。この素晴らしい行為は、どれだけ時が経過しても、決して色褪せることのないフットボール界の輝かしき歴史の一つとして永遠に語り継がれるはずです。


そしてそこでは、同じプレミアのライバルのユナイテッドやリバプールだけでなく、マドリーやユベントス、ミランなどのメガクラブと認識されている数多のクラブが、個人ではクリスティアーノ・ロナウドやジーコにトルシエ、オシム、フッキ、そして我らがボス、ベンゲルも我先にと黙祷や喪章や横断幕をかかげ、私たちが住む国のために胸を熱くさせてくれる行動を起こしてくれました。


私が愛読している猿さんのブログに詳しく載せられています


リバプールのアンセムであるYou'll Never Walk Aloneは世界中のフットボールシーンで耳にする有名な楽曲です。チャンピオンズリーグのアンセム同様に、フットボールに関わっていれば必ずどこかで耳にできます。今回のチャリティーを通じ、色々調べる過程で、リバプールがこの精神をいかに大切にしているのかが理解できました。1989年のヒルズボロの悲劇を経験した彼らにこの歌は、悲しみに暮れて打ちのめされた心情を言い表しているかと思います。ジェラードの従兄弟はこの事故の被害者だそうです。


試合で勝利を追い求めること以上に、この精神は広まるべきものです。ビートルズが愛したこのクラブはそれを伝道するのは自分たちの役目であり、そして世界的なビッグクラブに成長できたことで、たくさんの人の目につくようになりました。東日本に届けられたこの歌の力が癒しになっていることを祈ります。


アーセナルの宮市君は「一人でも多くの人が救われますように!!」という力強い言葉をフェイエノールト時代に発信しています。




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