このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

11/15/2013

3億5550万ユーロのアーセナル

お金がチームの戦闘能力を表すわけではありませんが、チームにどれだけの市場価値があるのかは皆さん興味ありませんか?面白いデータがあったのでご紹介します。以下はプレミアリーグ上位8チームに所属するプレイヤーの市場価格を総額したもので、()の数字はスカッド数です。単位はユーロ。

【プレミアリーグ2013-2014 トップ8のmarket value】


つくづく良いチームです
①アーセナル 3億5550万(28)
②リバプール 2億8550万(23)
③サウサンプトン 1億1250万(24)
④チェルシー 4億5875万(25)
⑤ユナイテッド 4億0750万(29)
⑥エバートン 1億6825万(26)
⑦トットナム 3億1300万(24)
⑧シティー 4億7275万(24)



順位と市場総額の二つとも、セインツが際立ってるのが一目で分りますね。二人の日本人が出場機会を得られる得られないの話題はさておき、まずもって守備が強烈に良いことが色々な識者に指摘されています。


攻撃が良くても守備がザルではどんなクラブでも勝てませんからね。アーセナルの次節の対戦相手はそのサウサンプトンです。ものすごく分りやすい、矛対盾の対決になるでしょうか。ガナーズがホームで迎え撃てるのも、その傾向に拍車をかけると思います。


一方で他のクラブに目を移すと、順位表の真ん中より少し上に位置するシティーのつまづき感がやけに目立ちます。ユナイテッドの永遠の宿敵であり、解散したオアシスが熱狂的なファンだったことでも有名です。ただ、今期はお金をかけてる割りに結果が伴わない。特にアウェーでの弱さが悪目立ちしています。内弁慶だとささやかれる所以です。


アラブ資本にモノを言わせ、各国から百戦錬磨の猛者をかき集めるのがシティーの毎年の恒例行事ですが、まだ折り返し地点に達していないことを考慮しても、スカイブルーのユニホームを纏った選手達はもっと奮起しなくてはいけないところでしょう。


CLに出場できないとなるとかなりの首のすげ替えが行われるのが金満チームに課せられた運命とはいえ、スカッド全体はどのクラブよりも粒揃いなのですが、攻撃はシルバ、守備はコンパニへの依存度が高く、彼ら二人が欠けるとたちまち横綱相撲を見せることができなくなるのが痛いところです。


そして、我らがアーセナル。5000万ユーロをワールドクラスのエジル1人で計上しているのですが、3300万ユーロのウィルシャーを筆頭に、2700万のテオ、1700万のオックスなど将来有望な国産の若手がクラブの価値を支えています。実際の実力以上にイングランドの選手は高く見積もられがちですが、贔屓目なしでもこれは妥当なところかなと思います。ちなみに、1300万と過小評価されてるラムジーの評価が一気に高まるのは来年以降かと。


エジル獲得にクラブレコードを記録し、フラミニ獲得に一銭もかけず、というような今年のマーケットでの立ち回り方が首位という結果を作っているとするならば、ベンゲルを初めとするアーセナル首脳陣のタイトル奪還にかける思いが強く反映されているかと思います。


ブンデスリーガに負けず劣らずの健全財政をモットーとするこのクラブは、プレミアの先頭集団の中では極めて稀有な存在だといえます。ベンゲルの口からもフィナンシャルフェアプレーやホームグロウンという言葉が頻繁に出てきますからね。


学者の異名を持つ指揮官ですから、巨額の資金をかけたエミレーツスタジアムの建設費などの収支関連の情報も当然頭に入っていることでしょう。アーセナルのチケット代が高いのも資金回収に関係があるでしょうか。


アーセナルはトップクラスの実力を持ちながらも、タイトルにあと一歩届かないという辛い思いを毎年のように重ねてきました。私を含めたファンの鬱憤も相当なものであると思いますが、それでも今年のスカッドならいけるんじゃないかという期待はみなさんお持ちかと思います。少なくとも私はなんだかんだと毎年このチームを必死に応援していますからね(笑)


もちろん、お金をかければ優勝が約束されるわけでもないし、クラブの市場価値が高ければワールドクラスが移籍してくるわけでもありません。ただクラブの市場価値がこれだけあるというのは、いわば歴史の積み重ねの結果であり、ベンゲルのやり方が間違っていなかったことの一つの証明になります。若手を育て、足りないポジションは外から補強するという彼の哲学がなければ、今日のアーセナルは存在しなかったかもしれませんね。


もちろんそうならなかった可能性もありますが、少なくとも世界中にこれだけのファンがいるのは事実。要は今のアーセナルを応援している人が世界中にたくさんいるということですよね。それが強豪といわれる他チームからのリスペクトを集めることにもなり、決して下に見られることのないクラブの格というものを強くし守ることになるはずです。


私はガナーズのポリシーに強く共感しています。ベンゲルがこの職を続けてくれる限り、アーセナルにブレはないと信じています。




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