このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

11/09/2013

v ドルトムント (CL) ~勝負には負けたが試合には勝った~

堂々のリベンジ完遂です。報復が褒められたメンタルかどうかは別にして、それで狂喜乱舞できる以上、やられたらやり返すの精神は絶対に大切でしょう。負けたままウヤムヤになるのは最悪ですが、次のステージに駒が進んでしまうのも、ケチがついてしまいます。優勝したけどドルトムントには勝てなかった。トロフィーを目指す以上、それだけは絶対に回避しなければいけないテーマです。


実社会で報復を行うのはタブーでも、スポーツとなれば話は別です。負けっぱなしはダメですし、何よりかっこ悪いじゃないですか。受けたダメージを癒すには違う相手では無理です。傷つけられたプライドはドイツの雄ドルトムントを撃破することでしかぬぐえません。



2人の喜び方がゴールの価値を物語っています
真価を問われた一戦のスコアは1-0。勝利の女神が微笑んだのはアーセナルでした。ぎりぎりの攻防戦は過度の緊迫を生み、ガナーズは幾度となく自陣に押し込められました。


欧州2位のクラブはそれほどまでに力強く容赦なく襲い掛かってきました。スタッツを見れば、いかに薄氷の勝利だったのかがよく分かりますね。


期待されたエジルも消えている時間が長かった。攻撃のタクトを振るうエジルまでいいボールが入らないというのもあったと思いますが、リーグの違いや連戦による本人の疲労もあったかもしれません。絶好調のラムジーも無意味なボールロストがあったり、意図のあるボール回しがほとんどできなかったりと、攻撃陣の停滞は前半シュート数ゼロという結果が証明しています。


ガナーズのシュートはなんとたったの4本でした。コーナーは2本。ポゼッションが僅かに上回っていたとはいえ、ボスも言ってますが、前半は意味のないポゼッションだったと。ゲーゲンプレスの餌食になっていたのは言うに及ばず、いかにして網をかいくぐるかは相当練られたはずですが、それを破られるほどドルトムントの十八番は安くはなかったということですね。


対してドルトムントのシュート数は15と自軍の4倍近くを放たれてます。枠内が3だっとはいえ、いかに猛攻にさらされたか。主導権は完全に敵にありました。もう一つのゲームでナポリがマルセイユに勝利し勝ち点9のトップに躍り出ていただけに、このゲームを落せば下手をするとCL敗退の可能性さえありました。


さらに、ハイスコアで敗れ去る危険性もはらんでいただけに、またも決勝弾を叩き込みMVPに輝いたラムジー以上に、我らがガナーズのDF陣の奮闘を賞賛せずにいられません。キャプテンのフェルマーレンが今期ベンチが居場所になってしまっている、一風奇妙なベストメンバーで臨んだDF陣ですが、この勝利によって、メルテザッカー、コシエルニー、ギブス、サニャ、スチェスニーの構成をさらに代えるわけにもいかなくなりましたね。


汎用性の高いフェルマレーンであれば、現にサイドバックでの出場経験もあるので、ディフェンスならどこのポジションでもこなせるようですが、本職で出番を得るのは、現在リーグ失点9に抑えている誰かが欠場を余儀なくされない限り、たとえ彼の実績や実力をもってしても、その牙城に割って入るのは至難の業でしょう。


ドルトムントに乗り込んで勝てるチームはそう多くありません。なにせバイエルンの次に強いチームなのですから。そんな強いやつに勝ったわけです。敵将のクロップもロイスもドローが妥当と言っていますが、確かに、それもアリだったかもしれません。


ただし、ベンゲルのチームはドローではダメだったんです。リーグで優勝を狙える位置にしても、ヨーロッパで敗退したとあれば、チームの力に疑問符が投げかけられます。内弁慶だって。でも、そんなものは遠い昔の話ですよね?


これによってグループFの首位に戻ってきました。ナポリと同じ勝ち点9ですが、イタリアのチームを得失点差で交わしています。次は26日にエミレーツにマルセイユを迎え撃ちます。油断しない限り、負けないでしょう。同日、ナポリは3位に沈んだドルトムントとのアウェー戦です。ナポリが勝ちを落とせば、アーセナルの首位突破がほぼ確実になります。


3年連続ベスト16止まりだった厚い壁を突き崩せるのは今年かもしれません。16年連続の本大会出場も栄誉ですが、やはり決勝トーナメントに進んでなんぼの世界です。最も有利なポールポジションにいるアーセナルが、ドルトムント、マルセイユ、ナポリといった各国の難敵揃いの死のグループをいち早く抜けて出るために、次節ナポリ戦が非常に大切なものになるのは言うまでもありませんね。


成し遂げた偉業の大きさを噛みしめつつ、次はリーグでユナイテッド戦を迎えます。昨年までであれば大一番と目された対決です。しかし今期のユナイテッドはどうも歯車が噛み合わないようで、中位をうろついている”らしくない”低迷ぶりです。とはいえ、勝者のメンタリティーまで失ったわけではないでしょう。


サーアレックスはもういません。ユナイテッドの四半世紀を指揮した名将のいないユナイテッドとの対戦を前に、我らが指揮官は少し奇妙と語りました。敵であれ最大のリスペクトはあったはず。どのようなチームに仕上がっているのか、運命の激突は10日です。


夢の劇場と称されるオールドトラフォードに乗り込み、名実共にプレミア最強を誇るチームを倒しに行きましょう。本当に欲しかったものを手にするために。ボスの言うビッグマンスはまだ終わっていません。さあ、集中です。



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