現在のアーセナルには特に前線にけが人が集中しています。攻撃オプションに変化をつけるためにも、彼らの一刻も早い復帰を切望します。
イングランドが誇るスピードスター |
実践から離れて久しいため、即先発はなくても、彼の爆発的スピードは固定化を余儀なくされている攻撃陣に一つの明確なスイッチをもたらしてくれるはずです。
エジル、ロシツキ、カソルラ、ウィルシャーが共演するテクニシャンぞろいの中盤がプレミア屈指なのは誰もが認めるところでしょう。そこを推進力のラムジーや展開力のアルテタが後方から支える図式が、ワールドクラスのドイツ人が加入して以降の基本的な布陣となっています。
ただし、対戦相手に研究されてくるのは時間の問題です。バルサ対策があるように、Top Of The Leagueの原動力が究明されないわけがありません。そうなってくると、欲しいのは変化という引き出しの多さです。
臨機応変にスカッドを変えれてこそ、相手は出方を読めなくなり後手に回ります。ベンチの陣容も豊富になり、ボスの頭の中にある幾多の戦術にさらなる幅が出てくるはずです。バルサの新監督が、絶対不動のメッシを怪我で欠きこそすれ、メンバーをできるだけ固定せず流動的にしているのは驚きであり新鮮です。
彼のスマイルはプライスレスでしょう(笑) |
誰が出場するか分らないという良い意味での緊張感もメンバー間で保たれるはずです。ボスはローテーションをあまりしないタイプで知られていますからね(苦笑)
各選手の武器や長所は異なって当然で、同じ才能を持ったピースがピッチに並び立つことは普通ありません。今のチームに欠けているのは単純にスピード(≒スプリント)とパンチ力です。アーセナルの生命線であるコンビネーションも、けが人が戻ればその分厚みが増します。
決定的なラストパスを出せるエジルにはマドリー時代にロナウドのカウンターに伴走してたくらいですからスピードは言うまでもないでしょう。しかし、彼の領分はやはり高精度のパス。求められているのはエジルにしかできない決定機の創出です。
テクニックは前出のメンバー、高さのジルーとすでに備わっています。あとはスピードのテオとパワーと粘り強さのあるポドルスキです。私見ではオックスはその両方をバランスよく兼ねている感じですが、控えめに見ても、一つ一つの武器では彼ら2人には見劣りします。ただ、若さゆえのがむしゃらさは好印象です。
腹部にトラブルを抱えたテオは手術もあり当初の予定より復帰が遅れていますが、順調に行けば、古巣サウサンプトンのサイドを駆逐する彼の躍動を目にすることができそうです。そう考えると、勝ち点が一切動かない二週間のインターバルは、けが人の多いガナーズには優しいめぐり合わせと前向きに言えそうです。
一方、CLプレーオフのフェネルバフチェ戦で高すぎる代償を払わされたポドルスキはもうしばらく長引きそうで、復帰予定の誤差も含めると、年内最終戦に間に合えば吉です。一見頑丈そうに見えますが、やってしまった箇所が悪かったということでしょうか。
エジル加入のきっかけでもあり、ムードメーカーでもあり、ピッチ外での貢献度も高い彼のありがたさが今余計に身にしみますね。本人もそのつもりなのかもしれませんが、オリジナルレガースの件もあり、日向小次郎のイメージがどうしてもつきまといます(笑)
FWですから個人的で分りやすい目標もあるでしょう。水物であるのも事実です。ただまだまだ間に合います。2人とも後半戦の爆発的な巻き返しに大きく期待です。
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