このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

11/19/2013

あの時、彼は…On April 21,2009 "アルシャビン"

プレイバックシリーズ第一弾はアンドレイ・アルシャビンです。ロシアの新皇帝と言われる彼がアーセナルに移籍してきたのは2009年2月の真冬の時期でした。145試合(スタメン98)に出場し、挙げたゴール数は33。現在は母国ロシアの強豪ゼニトに戻り、アーセナル時代と同じ背番号23で戦っています。

アルシャビンと言えば、グーナーなら誰もが強烈に覚えているに違いない、4月21日のアンフィールドで激突したリバプール戦での観衆の度肝を抜いた圧巻の4ゴールでしょう。あの試合は引き分けながら完全に彼の一人舞台。自身の価値を自らの足で証明して見せたセンセーショナルな試合でした。


アーセナルでサインした時ですね
個人的にかなり好きな選手で、始めて彼の姿を目にしたのはユーロ08のオランダ戦です。


小柄でクイックネスがある、というのがアルシャビンに抱いた私の第一印象でした。今にして思うのは、無知ゆえの過小評価でしたね(苦笑)


ですが、プレミアでもお馴染みのカイトやロビン、ファンニステルローイ、ファンデルサールなどがいる相手に見せたハイパフォーマンスは、後に彼の新しい職場で見せた対レッズ戦同様の派手な活躍ぶり。自分より大きな相手を前にしても、果敢にワンオンワンを仕掛けに行く積極性が目を引きました。

オレンジ軍団を仕留めたた直後
ロシアはノーチェックだった戦前、順当にオレンジ軍団が勝利すると思っていましたが、まさかの大物食い。


その立役者となる瞬間を目の当たりにし、大会優秀FWの一人に選出されるなどの活躍が評価され、ブレイクを果たした彼がユーロ終了後にアーセナルに移籍してきた時にはかなり心躍ったのを覚えています。


そんな彼を一言で表すとすると、シャープでしょうか。ゴールライン際まで深くえぐるドリブルや天井にも打ち分けられるシュート力も彼が持つ醍醐味の一つですが、とにかく何をするにしても機動性があって、まあ切れ味が鋭いです。

自身も驚きの4ゴール!
そう考えると、技の引き出しが多い選手かと思います。対峙したDFは後手に回るのを余儀なくされるのです。彼がボールを奪われるシーンがあまり記憶にありません。


たらればですが、現在の宮市君が、アルシャビンがまだ在籍していた時にレンタルされたりしてなかった場合のメリットがあるとしたら、同じポジションの先輩として、ロシアからの刺激的なレッスンを肌で感じられた機会もあったのではないかと思います。


純血のウインガーであるテオと比較されることもある宮市君ですが、彼の場合はテオに負けず劣らずのスピードがありながら足技も持っています。

ゴール後のお得意のポーズ
アーセナルにおけるファーストチームでの場数がまだ全然足りていないため、本領発揮がなかなか遠いところにありますが、苦しい事情は承知の上でやはり今は我慢のとき。


ベンゲルの元で正しい道さえ歩みさえすれば、速さと技を兼ね備えたアルシャビンのようなスペシャルな選手になれる素質は十分にあるのではないかと予想しています。彼のようなふてぶてしさはないですが(笑)


アルシャビンが相手DFから恐れられる要因として考えられるのが、彼は決定力とチャンスメイクを二つあわせ持っていたということ。あと物怖じしないメンタルがあるので大舞台にめっぽう強い。新皇帝という二つ名も板についてます。


こんなこともありましたね!(笑)
ロビンのようにゴールハンターという人種ではないし、セスクのように毎年アシスト10以上を確実に約束できるプレイヤーでもありませんが、その両方を少し欠ける程度で万遍なく器用にこなせていたのはあの時のアーセナルでは彼くらいだったかと。


ほぼ同時期に活躍していたナスリも、時にこんなお茶目なことまでしでかす彼ほどのセンセーションは巻き起こすまではいきませんでした(左の写真参照)。監督と慎重さがありすぎて、真上からニットをもぎとられる微笑ましい絵ですね~。


アーセナル晩年は徐々に出場機会を失っていき、ベンチスタートが定位置になってしまっていました。しかし、舞台は彼をいまかいまかと待っていましたね。チャンピオンズリーグベスト16へ行くための切符を手にするために、アーセナルの行く手を阻んだのは当時から世界最強を誇っていたグアルディオラ率いるバルセロナ。ガナーズを持ってしても強力すぎる敵です。


ガナーズの先勝を決定付けたのは、意地を見せたかったアルシャビンの決勝ゴールです。無敵のバルサを倒したアーセナル、というニュースは世界中をどよめかせ、バルサに土をつけた彼がキャリアのハイライトと語ったゴールで、アウェーの次節へ決勝トーナメント進出への大きな望みをつなげることができました。

グッドラック、アルシャビン!
無敵艦隊そのものが相手ではホームでやられたらアウェーでは…、もはや言わずもがなでしたからね。結果としてカンプノウのバルサに返り討ちにあいましたが、図らずも1stレグはアルシャビン未だ健在であることが証明された試合になりました。個人の好き嫌いは別にしても、それだけに彼の退団は悔やまれます。


ロシアでもう一花咲かせて欲しいですね。現在32歳とアーセナル入団時から5年が経過しており、古巣でも年齢が上のほうになっているようですが、出場機会はコンスタントに与えられているようで、ゴールもアシストもしっかりと記録しています。


今年のチャンピオンズではロシアからの唯一の参戦です。ゼニトはガナーズのお隣のグループGに入っており、順位を見ると一位アトレティコとは勝ち点7差ともはや埋めようがありませんが、幸いにも強敵ポルトを1差でかわし現在二位につけています。


アトレティの首位通過は確定ですが、裏試合のポルト対ウィーンで仮に前者が勝つようなことがあれば、最終節は残されていますが、アルシャビンは大会から姿を消す可能性が増します。いやでも、同僚がたくさんいるアーセナルと戦うアルシャビンを見てみたい。やはり元グーナーですからね。たとえどこに行こうとも、思い入れがあったのは事実だし、愛着が消えることはありません。


今のアーセナルのメンバーの中に27歳の頃のアルシャビンがいたらと、非現実的なことは承知の上ですが想像するだけで楽しいです。




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