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11/30/2013

v カーディフ (BPL) ~大英帝国勲章は燃えているか?~ プレビュー

明日はラムジーの古巣であるカーディフとの対戦。ウェールズの首都に位置するこのクラブに彼は育ててもらい、現在は首都ロンドンに本拠地を持つアーセナルが二十歳を過ぎたばかりの彼の新しいマイホームになっています。失礼を承知で言うと、カーディフの環境下では彼の現在のワールドクラスに匹敵する輝きは見られなかったかもしれません。


その意味では何も若かりしラムジーに光るものを見たのは我らがボスだけでなく、カーディフの会長もそうであったのかもしれません。しかし、相手が格下であろうが全力で戦いに挑むのが礼儀というもの。情けは無用です。癌で闘病中のMBEに捧げる結果とは「勝利は調和の中から生まれる」ものでしかありえません。


功績はMBEとして讃えられました
ロンドンから西に250キロ離れた場所にある敵地カーディフシティに乗り込んでのアウェー戦です。前年まで実質2部リーグに相当するイングランドチャンピオンシップが彼らの主戦場でしたが、昨年ついに一位フィニッシュを果たし、念願の一部リーグであるプレミアに昇格、参戦してきました。そう言えば、過去に元ガナーズの稲本潤一も在籍していたことがありますね。


さて、ルーキーイヤーの彼らの現順位は15。得失点差-6という結果が今の順位を作っているのだとしたら得点力の向上は少しでも順位を引き上げるための至上命題でしょう。


カーディフより上位陣で得失点差が彼らの下を行くクラブはないことを考慮すると、このポイントが負け越しの一因になっているはずです。


両軍のスタッツを軽く確認してみると、やはり、敵地に挑む首位アーセナルが土をつけられる要素はまるでないと思います。12節終了時点で11点を挙げ17点を浴びているカーディフは、良くも悪くも、元ユナイテッドのFWフレイザー・キャンベルの出来がチームの浮沈を握っている側面があります。


とはいえチーム内得点王の彼もいまだ3ゴールのみで、彼以外のスコアラーが2か1しか得点を決めれていない現状を見ると、二部で通用した彼らの攻撃も一部ではまだまだ通用していないということへの説明になりそうです。なので今年の最優先事項とは一部に残ることであって、次年度以降が勝負の年になるでしょうか。


ガナーズの一試合平均シュート数がジャスト2.0であるのに対しカーディフは0.92。3列目のラムジーをはじめ、二列目のエジル、一列目のジルーのセンターライン三人だけで毎回平均8本以上打っている事実が首位と15位の差なのかもしれません。もちろんゴール前で仕上げるまでのチャンスメイクやサポートもアーセナルのクオリティとは比べるまでもありません。ちなみにアーセナルの総シュート数は124本、カーディフは92本というデータもあります。


一方で彼らのバックラインには長身が揃っていますが、やはりこちらも一部では通用していません。シュートブロック57でクリアは429。アーセナルは31の286です。つまり、ブロックが多いということはシュートを打たれていること。クリア数が多いということは、その分相手にボックス内で危険なシーンを作られてしまっている回数が多いことを示しています。


ブロックがある割に失点数も割と多いので、プレミアの速さや強さにまだ順応しきれていないのでしょう。たったこれだけのデータでも、どこをどう引っ張っても、敵地で敗北を喫するアーセナルの姿を想像するほうが難しいですね。


ただ、だからこその獅子搏兔。


他チームではユナイテッドはスパーズと、チェルシーはセインツと、シティーはスウォンジーと、リバプールはハルと激突します。注目のカードは難攻不落の要塞スタンフォードブリッジでの対決。好調サウサンプトンを持ってしても、やはりモウリーニョのチームがこの大一番を落とすのも、やはり想像しにくいですね。


次節では上位陣も順当に勝利してくると思うので、我らがスカッドには獅子搏兔のスピリッツを携えて、勇猛果敢に殴り込みに行ってもらいましょう。それに何より、順位や結果云々以前に、男としてすべきことが一つありますから。


出場試合528にも及ぶ現役生活を含んだ44年間に終止符を打ち、人生の半分をアーセナルに捧げ、昨年勇退したパット・ライス前助監督に勝利という華を捧げること。最高指揮官であるベンゲル以上に、アーセナルを誰よりも知る男として彼の名を忘れるグーナーは誰一人としていないでしょう。彼の存在がどれだけベンゲルの支えになったのかは計り知れません。


エリザベス女王二世よりMBE大英帝国勲章を賜りしレジェンドの帰還を祈っています。




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