このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

11/17/2013

5億越えのモンスター不在の世界最強リーグ

前々回に引き続き、クラブの市場価値シリーズをお届けします。アーセナルに所属する全プレイヤーの総額3億5550万はプレミア全体で第4位でした。4億越えはチェルシー、シティー、そしてユナイテッドのみ。3クラブも4億越えしてるのは莫大なテレビマネーで潤うプレミアだけです。


かたや、他国リーグの経済事情はどうなっているのか?それでは、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスの順に確認していきましょう。フットボールにおける経済格差を目の当たりにできますよ。

単位はユーロ。17日現在の為替で1ユーロは約135円です。


【リーガエスパニョーラ:スペイン】
①レアルマドリー 5億8350万
②バルセロナ 5億8230万
③アトレティコマドリー 2億5500万

リーグトータル 22億3077万


【ブンデスリーガ:ドイツ】
①バイエルン・ミュンヘン 4億8720万
②ドルトムント 2億3910万
③シャルケ04 1億8430万

リーグトータル 18億224万


【セリエA:イタリア】
①ユベントス 3億5510万
②ナポリ 2億4050万
③インテル 2億2070万

リーグトータル:20億8111万


【リーグアン:フランス】
①パリ・サンジェルマン 3億6125万
②モナコ 2億975万
③マルセイユ 1億3595万

リーグトータル 13億4846万



百獣の王に王冠。狙い通りです
前々回触れるのを忘れていましたが、アーセナルが所属するイングランドプレミアのトータルは32億6524万と他を寄せ付けない断トツの数字となっています。


リーグの人気がそのままスタープレイヤーの流入に繋がり、今日のプレミアの繁栄を作っているわけですが、クラブ間の経済格差問題に鋭い目を光らせるプラティニが発言力のあるUEFA会長の座に居座る限り、英国の隆盛がいつまで続くかは分かりません。ただ、少なくとも現時点では多くの選手たちの憧れのリーグになっているのは歴然たる事実。


さらにプレミアリーグは近年のCLではスペイン/ドイツ勢にこそ後れを取っているものの、FAを通じて各クラブに比較的均等に分配される放映権収入により、最下位でもサラリーは高額。比例してフットボールの水準も世界屈指です。だから、選手が余計に集まります。ここ数年サラリー未払いなどの理由により、良質なスペイン人選手がこぞって潤沢なプレミアに参入してきているのが何よりの証拠となっていますね。


そのプレミア最高額を出したシティーの4億7275万を少し上回るのが、昨年のCLでバルセロナの夢を砕いたブンデスの盟主バイエルン・ミュンヘンです。ゲッツェとミュラーがそれぞれ4500万、次点でリベリーの4200万です。自国選手にお金をかけているといえば、母国のプレイヤーが主力のほとんどを占める5億越えのバルセロナと共通項がありますね。


自国人選手が強大な戦力を形成し、クラブが代表そのものとなるほど充実のスカッドがあることからも、右肩上がりの成長を遂げているスペインとドイツの長期にわたるFIFAランク1位2位がこれで裏付けられます。


ありとあらゆるスポーツの中で抜群の人気を誇るのが全世界に普及しているフットボールなのは周知の通りです。だとすると、言い換えれば、32億を誇るプレミアリーグは地球上で最もお金が動くプロスポーツだと言えそうです。現在の移籍金の高騰の引き金を最初に引いたのはロシア資本の入ったプレミアのチェルシー。お金がすべてじゃありませんが、お金があったからこそ二年前のCLで悲願の初優勝を果たせています。


お金でタイトルは買えるかもしれないが、歴史は買えない。誰かがそう言っていましたね。チェルシーは強豪ではありますが、名門ではありません。なぜならタイトルを積み上げてきた歴史が足りないからです。その点、バルセロナ、マドリー、バイエルンは名門であり強豪です。市場価値だけ見れば、特にマドリーとバルセロナは他の追随を許しません。


スコットランド同様に二強時代が長いリーガの問題は是正を指摘されていますが、今に至るも一向に埋まる気配すらなく、こうなってくるともはや何のためのリーグなのか分からなくなってきます。ビッグ4時代に終止符が打たれたプレミアは優勝を狙えるチームが6に増えたことから、ビッグ6と呼称されるようになりました。実力伯仲のスリリングなゲームが見られるし、ファンはテレビを前に手に汗を握ります。私がプレミアを好むのはこういう理由からです。


話を戻すと、しかし、そこに割って入ってきたのが白い巨人と街を二分する人気を誇るアトレティコです。今季、その物ともしない堂々たる進撃には目を見張るものがあり、元アトレティの選手だったシメオネのタクティクスとディシプリンが相当功を奏しているのかと思いますね。


そう考えると、ほとんど同額に近いアトレティコとドルトムントが一位の喉元に噛みついているのは痛快な絵ですね。名門ゆえの凋落もある両クラブがここ数年で一気にのし上がってきたのはやはり監督の存在を抜きに語ることはできません。こうなってくると、いよいよシメオネとクロップの価値も引く手数多で計り知れなくなってくるでしょうね。それにお互いにまだ40代と若さがあります。


色々と話が分散しまとまらなくなりましたが、世界最強リーグはプレミアで、二番目のリーガを10億以上上回るという圧倒的な差があること。しかし5億越えのモンスターはプレミアではなく、リーガを代表するクラブであり、単なる勝敗以上の意味を内包する伝統のクラシコはプレミアのあらゆるダービーを凌駕する人気を集めていること。


なんだか、熱くなって記事も長くなってしまいましたし、話のスケールが大きすぎますね(笑)。色々ありますが、私の中ではやはりアーセナルが一番なのに変わりはありませんが、ガナーズ関連の記事以外にたまにこういう情報を書いてみるのも、単純に知識として面白いです。




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