このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

11/24/2013

v サウサンプトン (BPL) ~Big Flame In His Heart~

昨夜のサウサンプトン戦で、ジルーの二点が決まりました。陣形の尖端を職場とする彼に、ハンター特有のエゴイストさはなく、献身的に動き回れるその姿はエトーを彷彿とさせます。特に先制点は、諦めなければ何が起こるか分らないということの大切さを教えてくれ、何か、新しいアーセナルを目撃した思いで感慨深いものがあります。


アーセナルはジルーを手放すことなどできません

献身的なフォワードといえば、今期からロシアのアンジ・マハチカラからチェルシーに活躍の場を移したエトーがその代表格としてすぐに思いつきますね。アフリカ人選手特有のずば抜けた身体能力や類稀な得点能力もさることながら、最前線から圧力の強いプレスをかけられるのは彼の特徴です。


バルセロナやインテルで優勝を経験し、四回のアフリカ人最優秀選手賞を獲得したエトーは高い次元でそれらを兼備していた稀有なフォワードで、当然のように、数年前までは世界中のビッグクラブのターゲットにされていました。


ガナーズのジルーは実績はもちろんのこと、フォワードに求められる能力も一部はその全盛期のアフリカンの域には及ばないかもしれません。以前彼の記事(Aerial Won No.1フレンチマン)を取り上げた時には、過去にステップアップしていったクラブの二年目で一年目を大きく上回る成績を挙げていることに触れました。


ガナーズのPKを蹴る優先順はアルテタ、エジル、ジルーのようです。アルテタは負傷退場していましたが、二番目のキッカーであるエジルは数日前に親族が他界されたジルーに舞台を譲ったのかもしれませんね。それにドラマティックなW杯行きを決めたフランス人の心には、半端ではないモチベーションが溢れていたと思います。


セインツを下したダブルによって、ジルーは公式戦で10点目にのせました。昨年はフルシーズンを戦い抜いてトータルゴール数は17。けが人続出の中、前線で身体を張れるのは実質彼一人だけで、空中戦、陸上戦とあらゆる肉弾戦のタスクをハードにこなしながら、故障知らずで、ほぼ全試合においてフル出場。ボスの期待の表れですが、チームメイトとの連携もますます磨きがかかってきている様子。


プレミアももうすぐ折り返し地点になりますが、この調子で行けば良い意味での二年目のジンクスがまたも証明されることになりそうな勢いです。ラムジーの6得点を一つ上回ったことでチーム内得点王になりました。


ポゼッション、パス総数、シュート数をアウェーチームのセインツが上回ったこのゲームで、いつものアーセナルを見ることは出来ませんでした。たくさんの方が指摘されているように、これぞアーセナルというような内容のある90分間ではなかったようです。


しかしファーガソンが率いていた頃の常勝軍団ユナイテッドを見れば分るように、内容を伴った結果ばかりが全てではないのがよく分かります。今期のアーセナルにはそういう強さがあるような気がしてなりません。


歯車が噛み合わなくても勝ちきる。本調子じゃなくても負けない。まさしく星をたぐりよせています。怪我が癒え、途中出場で試運転を終えたテオも次節以降はもう少し長い時間をプレーできるのではないでしょうか。タッチ数は一桁台でしたが、シュートは1本放っていますので、本当にこれからが勝負です。


攻撃のオプションとして、狙われているジルーの負担を軽減できる存在ですし、何よりアーセナルでプロ生活を始めた国産プレイヤーとしてここからの大きな巻き返しを望みたいですね。来月になればポドルスキーも復帰する予定で、ボスの言うとおり、新しいオフェンスの選択肢を冬の移籍市場でわざわざ取りに行く必要性は確かになさそうです。


この勝利により、アーセナルは勝ち点を28にのせ、単独首位を固いものにしました。白熱のマージーサイドダービーでは両者勝ち点1ずつの痛み分け。ウエストハムを物ともしなかったチェルシーがセインツを飛び越え、二位レッズと勝ち点24で肩を並べることに成功しています。


要塞スタンフォードブリッジで迎える、チェルシーの次の対戦相手は4位サウサンプトンです。ここでセインツがモウリーニョ政権ではホーム無敗を誇るブルースを倒せなければ、勝ち点差がさらに開くだけでなく、これから当るライバルの強さを考慮するとずるずると後退しそうな気配です。


地力が怖いマンチェスター勢はユナイテッド勝ち点20の6位、シティー勝ち点19の9位とまだ後方にいますので、ここで一気に突き放すチャンスです。プレミアリーグ次節は12月1日、ラムジーの古巣であるウェールズの古豪、15位カーディフと対戦です。長かったゾーンがようやく解かれたのか、ここのところ当初の爆発的な勢いを潜めている同国代表主将のラムジーの奮起に期待です。




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