どこがいち早く抜け出すかに注目していましたが、やる側にとっても見る側にとっても、ここまで心臓に悪い状況が明日まで続いたのは、やはり死のグループの名に違わぬ実力伯仲のクラブ同士が好ゲームを演じたがゆえです。しかしそれもこれも、明日には全てが終わます。
決戦を前に控え、軽快な上に笑顔です |
ドローの場合はそれぞれ勝ち点が1ずつ上積みされるため、アーセナルは13に、ナポリは10に。一方、最近調子が下降気味のドルトムントですが、前年の準優勝チームとしてのプライドがあるため、期するものがあるはず。満身創痍ですが、たとえ敵地での戦いであれ彼らがマルセイユの前に敗れ去る姿は想像できません。
グループリーグにはこれ以上試合は残されていませんので、よってドイツとイングランドの両クラブが決勝へ駒を進むと予想します。ガナーズは勝てなくても負けないフットボールを展開してもOKなわけですから、打てる選択肢はナポリ以上にあります。
ナポリはキープレイヤーのハムシクとスニガが出れないことが判明しています。そんな彼ら以上に負傷者多数のアーセナルですが、今のスカッドでプレミアとチャンピオンズの両方の首位をキープできているので、負傷者の多さは大きな問題にはならないでしょう。
テオもようやく戻り、再発がなきよう、慎重な慣らし運転をベンゲルが調節しています。試合展開的には負けているナポリとしては勝たねばベスト16も何もないので、前傾姿勢を今まで以上に強めてくるはず。そうなると、敵陣にスペースが生まれ、ガナーズ一の快速を誇るテオが真価を発揮できる場面が自ずと増えます。スタートからの出場はまだ時期尚早かと思われますので、ベンゲルがどのタイミングでこのジョーカーを切ってくるかが一つの勝負の節目になりそうです。
10月1日の1stレグではホームでエジルとジルーの得点が前半15分までの間に二発決まり彼らを下しています。1G1Aという強烈な結果を残したエジルがMOMに輝いただけでなく、スカッド全体のパフォーマンスは総じて高いものでした。
その時の記事はコチラ → v ナポリ (CL) ~Day for Ozil~
3クラブの勝ち点上、無理に攻めなくても、守って勝つでも良し、守って引き分けるでも良しなアーセナルとしては、カウンター気味のゲーム運びを選ぶ時間帯が出てくるでしょうか。攻めるナポリ、守るアーセナル。カウンター発動の声を発する指揮者はエジル。自慢のスピードとスプリントで敵陣を切り裂くテオ。アーセナルの司令塔はマドリー仕込みの高速カウンターの使い手でもありますし、豊富にある戦術と技のストックはガナーズで一、二を争います。
強敵揃いのグループで戦うことはアンラッキーと述べた敵将のベニテスは過去リバプールを率い、04-05のCLファイナルのイスタンブールにて奇跡の優勝を成し遂げた勝者です。そんな彼のチームが簡単に敗れ去ることはないでしょう。勝ち上がりの可能性を模索していますが、彼とはプレミアで何度も戦ったことのあるベンゲルがここでその一縷の望みを絶つでしょう。
ナポリは直近の公式戦3試合で8失点中です。元リバプール守護神のレイナが本来ゴールマウスを守るのですが、その彼も怪我で出場が危ぶまれています。お互いにけが人に悩まされている状況下ですが、分があるのはアーセナルです。
先日のプレミア第15節はエバートンと引き分けに終わりました。ただ、今期のベストバウト候補の一つだったことは、言い換えれば、良い状態の両チームがお互いに闘争心を剥き出しにしたからです。対するナポリはウディネーゼに二度追いつかれてのドローですから、意味合いが異なります。チームのメンタル的にもどちらが優位かは明らかです。
追いかけられている側とはいえ、アーセナルに気負いは見られません。チャンピオンズの常連の誇りにかけて、ベスト16進出の連続記録を途絶えさせるわけにも行きませんし、何より今期はプレミアとチャンピオンズのダブルが目標です。
主力の移籍がついに止まった今期、エジルというワールドクラスを獲得したガナーズの行軍が、最低限の目標に過ぎないグループリーグ突破でつまづくわけにはいきません。
ランキングに参加しています
応援してくださると励みになります^^
0 件のコメント:
コメントを投稿