このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

12/04/2013

v ハル (BPL) ~闘牛士の如く華麗に~ プレビュー

師走。ゲームが週2という過酷なスケジュールの第2弾は、5勝2分6敗で現在10位のハルシティーをエミレーツに迎えての一戦です。前節アーセナルがカーディフ相手に勝利を挙げていた時に、なんと3点もネットに叩きこまれ敗戦に追いやられてしまったリバプールと同じ轍は踏みません。


確かにガナーズ的には過去の因縁もあるので、決して忘れられず、侮れる相手ではないでしょう。とはいえ、老練なベンゲルが率いるチームが同じミスをするわけもなく、大物食いに勢いづく虎がどれだけ血気溢れようとも、砲撃手たちは闘牛士の如く華麗にいなし、無傷で猛獣退治に成功するでしょう。


カソルラ、頼んだ!
ジェラードに得点され、スアレスにシュートを5本を打たれた以外は、SASを持って進撃を続けるリバプール全体にあまり効果的な仕事をさせず、レッズの勢いをホームチームがうまく抑え込んだなという印象です。


ハルはチェルシー、シティー、エバートンといった強豪には戦前の予想を覆すことなくしっかり負けてしまっていますが、リバプールにしてみればいくらアウェーだったとはいえ、アーセナルの背中に勝ち点1でも接近したいわけですから、見事にしてやられたという歯痒さがあるでしょうね。


個人的にハルシティーと言えば思い出されるのは08-09シーズンです。結果はホームで1-2のガナーズ敗戦。この年は初めてハルがプレミアに昇格を果たした年で、アーセナルの得点は相手のオウンゴールのみという、なかなか寂しい結果に終わりました。セスクも怪我で戦列を離れており、ラムジーもウィルシャーも当然トップチームにまだいない時期の話です。


私も見ていた一戦ですが、まさか負けるとはというのが正直な思いでしたね。昇格組みの怖さはスカウティングが充分ではないため対策を講じにくいところと、失うモノが何もないという潔いメンタルにあります。どんな勝ち方であれ勝てばすべてが金星。言い方は悪いですが、負けてもルーキーシーズンなので言い訳も立ちます。


そう言えばストークもハルと同シーズンの参入者です。ゴリゴリの肉弾戦を全面に押し出したストークはロングボール、ハードタックルという古き良きイングランドフットボールスタイルを唯一の武器に、アーセナルを初めとした上位陣をなぎ払いにかかってきました。タイガースと違って、降格は経験しておらず、下位以上中堅未満という戦績を昇格以来ずっと残してきています。余談ですがテクニカルなガナーズはフィジカルオンリーのストークにどこか苦手意識があるように思いますね。


ただガナーズやスパーズ、ニューカッスルなど強豪の喉元に噛み付き息の根を止めてきたタイガースも、シーズンも冬の厳しさが深まり始める頃から、次第に彼らのフットボールも研究されつくし、上位食いも止まり、後半は急激に失速。かかってしまったブレーキを戻すことかなわず、かろうじて一部に踏みとどまったものの最終順位は17位。翌年は19位にまで転げ落ち、チャンピオンシップへ無念の降格となります。


ハルにしてみれば、三年ぶりに迎えた久々のトップレベルでの対決なわけです。ここでガナーズを叩いておきたいでしょう。首位に傷を負わすことが出来れば、再びお得意のアップセットに自信を深めるでしょうからね。そんな表舞台に戻ってきたタイガースの挑戦ですが、そうは問屋が卸しません。私は3点以上のスコアでアーセナルが勝つとまたも強気に予想します。おそらく今のアーセナルの敵ではありません。


サニャが怪我でこの試合を回避するということが戦前の情報で知られていますが、右SBに入るジェンキンソンのカバーをチームでうまくやることができれば、目だった穴はなくなります。シュートが飛んできても、現在リーグNO.1のセーブ率を誇る絶好調のスチェスニーがいるので、事故のようなラッキーゴールもまずないでしょう。


ボスもローテーションの必要性をコメントしていますが、懸念材料といえば、それくらいなものです。今のところワントップとトップ下のポジションに代役がいないので、ロシツキーやカソルラなどの攻撃的なオプションがあるとはいえ、とりわけジルーとエジルの二人にはフル回転を余儀なくさせていることを考慮すると、セーフティリードを広げてからいつものように早めの交代をしてもらい、筋肉系のトラブルの発生を未然に防いでもらいたいところです。オフェンスの軸ですからね。


私としてはカソルラに注目しています。おそらく左でスタートからくると思いますが、昨年の大活躍が印象的すぎて、レッズ戦で見せた値千金のゴール以外に、いまだ本調子に程遠い彼ですが、ぜひとも復調をこの試合で決定的なものにしてもらいところです。


ジルー、エジル、ラムジー、ウィルシャーが特に目立っていますが、やはり彼らだけではいけません。戦線復帰が近づいてきているポドルスキーもそうですが、やはり背番号19の爆発はタイトルを獲るためには絶対必要不可欠。それに、技巧溢れるスペイン代表のまぶゆい輝きをもう一度見てみたいですからね。


エバートン、シティー、チェルシーとの直接対決がこの後に待っています。彼らに対し、ベストメンバーで望むためには、ここで確実に勝ち点3を獲得し、余裕を持った状態で迎え撃つ態勢を作れるほうがベターでしょう。明日のハル戦は勝てる試合です。


油断大敵ですが、アーセナルがアーセナルらしいフットボールを展開すればまず負ける相手ではありません。たとえアーセナルらしくないフットボールを展開してしまったとしても、勝者のメンタリティーが備わる今、やはり負け姿など1ミリたりとも想像できません。




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