このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

12/02/2013

フットボールMVカリキュレーター

「5000万ポンドを積まれたらラムジーを売るか?誰にも売るつもりはない」、これはカーディフ戦後に行われた会見でのボスの言葉です。マドリーからエジル獲得に費やした金額は5000万ユーロと言われていますが、覚醒状態が続くそんなラムジーに果たしてクラブレコード同等の価値があるのかという意味を、プレスは暗に監督に問うたわけですが、ボスは愛想を振りまくこともなくリップサービスもしませんでしたね。


史上最高額に匹敵するかどうかはシーズン後に判明しますが、一貫性を絶やすことなく、クオリティを示すことができれば、ラムジーには到達可能な数字でしょう。一列後ろのセスク・ファブレガス。今なおグーナーから愛されるセスクの残像をようやく振り払ってくれるのは、22歳のウェールズの至宝かもしれません。


練習風景を一度見てみたい!

現在ワールドクラスになったプレイヤーも22歳当時はどうだったのか。ラムジーが現在22歳なのでそれを基準にして各選手の当時の市場価値を通貨単位はポンドで一覧にしてみました。


昔の名プレイヤーを引っ張り出しても参考にならないと思いましたので、現30歳のリベリーとロビンを最高齢にしています。


ラムジー(アーセナル) 1150万
エジル(レアルマドリード) 2800万
ベイル(スパーズ) 2200~3500万
カバーニ(パレルモ) 920万
アルカンタラ(バルセロナ) 1950万
ルーニー(ユナイテッド) 3500万
ロビン(アーセナル) 750万
シルバ(バレンシア) 1600~1950
スアレス(アヤックス) 1300~1750万
リベリー(マルセイユ) 750~970万
ロナウド(ユナイテッド) 3000~4400万
セスク (アーセナル) 4850万
メッシ(バルセロナ) 6150~7050万
※ウィルシャー(アーセナル、ただし21歳) 2900万


メッシが一人えげつないことになっていますが、ロナウドとセスクは思った通りですね。それぞれユナイテッドとアーセナルの若手のホープながら、強豪クラブで圧倒的なプレゼンスを発揮していた両名です。


ロナウドはその後マドリーに移籍を果たし、100億円の男になりました。ちなみにメッシはさらに上を行きますが、後にも先にも億越えはこの二人だけです。市場価格が適正なのかはどうかは私には分かりかねますが、メッシとロナウドの二人が現在のフットボール界の頂点に君臨していることはもはや言わずもがな、周知の事実です。


そして、我らがガナーズの心臓であり、主将であり、司令塔だったセスクは納得の額ではないでしょうか。ロビンは今でこそ生粋のゴールハンターとして認知されていますが、怪我がちでなかなかフルシーズン通して活躍できなかったこともあり、ガナーズの浮沈は若いセスク一人に委ねられていたと言っても過言ではないかと思います。


そうした事情もある中での4850万は、責任を果たす者に与えられるある種の勲章のようなものなのかもしれません。実際のところグーナーにとってみれば、かなり誇らしい気持ちになれるのではないでしょうか。


ルーニーもイングランド国籍のプレイヤーとしては今も22歳の頃も堂々のNO.1です。常勝軍団ユナイテッドの若頭であり、彼もまたクラブのキーマンでした。クラブでもスリーライオンズでも、今や押しも押されぬスーパーエースですが、昔から頭二つほど抜けた存在でしたね。


エバートンからユナイテッドにステップアップした彼を軸にすえたクラブ作りを前監督ファーガソンは敢行、メガクラブに成長した軌跡とルーニーの成長の軌跡は時を同じくしています。彼がアーセナルに移籍、という噂も一時期流れましたが、やはり永遠のライバルとしてずっと闘っていたい存在です。


ドイツの名門ブレーメンからマドリーに大きくジャンプアップしたエジルは当時2800万でした。そこから一気に評価を高めていきます。ブレーメンというと数年前から中堅が定位置になっており威光はすでに過去のもの。ただし、21歳のエジルが記録したブンデスのアシスト数は17で、この頃からアシスト王ぶりが際立っていました。


勝負師のモウリーニョをして、エジルは世界最高の10番と手放しで称賛しています。おそらくこれはリップサービスではなく、本心。癖のある彼にそう言わせるだけの多大な貢献をエジルは積み上げてきましたから。


今や誰もが認めるワールドクラスのアタッカーにまでのし上がったカバーニ、リベリー、ロビンも若かりし頃は1000万に満たなかったわけです。市場価値は所属しているクラブの格にも大きく左右されますが、選手自身が大器晩成型か早期成熟型かも当然関わってきます。


この三人は明らかに前者です。攻撃力に定評があるウルグアイ、フランス、オランダがルーツの彼らが現在面白いように各国リーグの猛者を相手に得点を量産しているのは、所属チームに精度の高いボールを供給してくれるチームメイトが一人二人必ずいることも影響しているでしょうか。


ラムジーにウィルシャーという、ベンゲルが長年手塩にかけて育て上げてきた種がここにきて一気に芽吹き始めています。原石からダイヤモンドへ磨かれていく過程の中で、レベルアップした選手には破格の価値がついてきます。


もちろん市場価値が全てではないですが、少なくとも世界は彼らをそう評価しているのです。ガナーズのキャプテンになりたいという背番号10の頼もしい言葉には、10年先の未来も安心して見ていられる思いです。


アーセナルが今シーズンを優勝という最高の結果でフィニッシュした時、二人の評価はさらに高まるでしょう。ユナイテッドが優勝回数を増やすたびにルーニーやロナウドは特別視されました。これと同じことが起きます。アーセナルの希望は移籍を選ぶことなどしないでしょう。


若い二人の胸に、"Arsenal Till I Die"という言葉が深く刻まれていてほしいものです。




ランキングに参加しています
応援してくださると励みになります^^

にほんブログ村 サッカーブログ プレミアリーグへ

0 件のコメント:

コメントを投稿