このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

12/16/2013

v シティー (BPL) ~終わりにして始まり~

Top Of The Leagueだから良い内容のフットボールを演じなければいけない、たとえそれがホームでもアウェーでも。いえ、そんなことはありません。スアレス擁するリバプールに勝ったから首位に立てたわけでもなければ、ノースロンドンダービーを制したから一位につけているわけでもありません。シーズン折り返しも間近に迫り、第17節を終えた時点で勝ち点が一番多い結果がこの順位を作っているに過ぎません。


テオ咆哮!中7日後のチェルシー戦に期待します!
ブログを書くためにリプレイを見るのがためらわれるくらいに、先日のシティー戦がかなり精神的にきたのは事実ですが、それでもレッズとは勝ち点2差ありまだ一位を維持しているのは事実。


このプレミア前半戦の天王山とも形容できるこの一戦に現存のフルメンバーで望み最大火力で相手をねじ伏せんとするアーセナルと、かたや首位との直接対決にもローテーションを盛り込めるほどの巨大なスカッドで迎え撃つ最強のマンチェスター・シティー。


試合前、白熱した試合が見られると意気揚々の私でしたが、ダイジェストでアーセナルが次々にゴールネットを割られる光景を目にし、けれど肩を落としこそすれ奈落の底に叩き込まれるほどの絶望を味わっていないのは感覚的に分っていましたね。


なにより来年、ホームのエミレーツでシティーを迎撃すれば星はイーブンだし、先の試合0-6という何もできなかったサンドバック状態なんかではなく、相手に3点も叩き込めている現実がありますし、コンペティションこそ違えど欧州最高の称号を得んがためのチャンピオンズでも、17年連続決勝の舞台へ駒を進めることができています。


成功から得られるモノは歓喜、失敗から得られるモノの中に教訓という最高のレッスンがあるのだとしたら、この一戦を落としたことの意味は、真面目なガナーズにプラスに作用すると考えます。絶望的になっても意味がありません。優勝したとき、現実の厳しさを突きつけられる結果となったこの大敗が、タイトル奪還へのターニングポイントになったときっと誰かが語るはずです。


パフォーマンスが全員悪かったとは全然思いません。それは決して楽観論でも身内びいきなどでもなく、試合を通じて見出した個人的な感想です。事実、復帰後初スタメンのテオが二点を挙げていますし、エジルテオのホットラインが確立された証拠でもあります。前線のターゲットが増えることにより、マークが厳しく最近得点から遠ざかっているジルーの負担を軽減できます。高さと速さという相乗効果が前線で生まれれば、得点を上積みすることは決して理想論ではないでしょう。


ショットガンのようにシュートを打ち込まれましたが、ディフェンス陣の仕事ぶりのおかげで6点に抑えることが出来ています。アーセナルは守備先行型のフットボールスタイルではありませんから、前に出る以上、6点獲られるのも仕方ありません。どうしても一矢報いたい。ノックアウトランド型の試合でなくても、たとえそれが長期戦のリーグ戦であれ、やられっぱなしは尺に触る。0-6という結果であればショッキングすぎて何も言葉が出ませんが、結果が3-6です。でも、それが例えば4-7というハイスコアでも構いませんよ。


敵地でバイエルンを叩いたプレミア最強の攻撃力を誇る相手に、通用しなかった部分もたくさんありますが、逆に通用した部分もあると確信できたからこそまだまだ冷静な気分でいられます。シティーのシュート数は22、ガナーズは12。枠内は前者7に対して後者6。トータル22本も刃を向かれましたが、シチズンズが半分以上を枠外に外しているのに対し、ガナーズは半分の確率でゴールを決めているのです。


決定力という点で見ると、アグエロやネグレドがどうしても際立ちますが、少ないチャンスを確実にモノにするという意味で行けば、アーセナルに軍配があがります。ただシュートに至るまでのチャンスになる芽を寸断されていただけに過ぎず、ドイツが誇る世界最高クラスの走れる司令塔を抱えるアーセナルだけに、ここはチームの臨機応変なマネジメントを期待したいところです。


そう考えると、現場の頭脳であるアルテタの不在が少し悔やまれますね。ラムジーやウィルシャーは宝石ですが、彼らに劣勢を跳ね返すために働く精緻なコンピュータが搭載され始めるのはもうす少し先まで待たねばいけないでしょう。この難しい試合は二人には得がたい経験値として確実に血となり肉となったはずです。負けて得るモノが今の二人をさらに成長させてくれると思いますから。ただのグッドプレイヤーからスペシャルへの成長の階段を駆け上がるために、これは必要な負け試合だったと振り返ることにしましょう。


途中交代が中堅のカソルラとベテランのロシツキーではなく、出場機会の乏しいベントナーと若手のグナブリーだったのは、経験豊富な指揮官にしてはらしくなかったと正直思います。まあ実際ピッチレベルで判断できるモノはテレビレベルとは比べ物にならない情報量があると思うので、ボスの手腕を責めるつもりは一切ありません。ただ、やはり強力な駒が少ないのはどうしても痛感してしまいますね。シティーのベンチの豪華ぶりにはもはやため息が漏れます。彼らの場合、誰が出ても力が落ちないクオリティーがありますし、冬の移籍ウインドウでは的確な補強をするべきかと思いますね。


ポドルスキーもその頃には完全復帰しているでしょうから、ワイドのポジションは大丈夫でしょう。必要なのは前線とアンカー。名前を挙げるとキリがありませんが、後半戦に向けて今のスタイルを維持して戦っていくのはそろそろ流石にリスクが付いてくると思うので、ボスがどう考えているのか分りませんが、ワールドクラスのエジルを獲得するに至ったビッグサマーとまでは行かなくとも、ビッグウインターを打ち上げてほしいところです。


ガナーズはシティーに負けました。でも私は、ホームで無類の強さを発揮するシティーよりも、ホームでもアウェーでも結果を残しバランスが取れているアーセナルのほうが強く、トロフィーを掲げるに値するクラブであると信じています。そう、これはこれまでのアーセナルが終わりにして新しいアーセナルの始まりなんです。




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