このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

12/22/2013

v チェルシー (BPL) ~フォワード対フォワード~ 試合前日

モウリーニョがチェルシーの監督に就任して以降、アーセナルとの対戦成績は全勝。チェルシー、インテル、そしてマドリーの偉大な3クラブに悲願のタイトルをもたらしたポルトガル人の最高指揮官は、ベンゲルに一度たりとも負けたことがないというのです。だからこそ、17年目に突入した長期政権を敷く我らがボスに華を持たせてやりたいという思いはグーナーにとって共通する思いかもしれません。


サニャやロシツキー、ホームグロウンの若き選手たちにとって、チェルシーは倒すべき相手である一方で、セスクやロビンを擁しても倒せなかった手強いライバルです。同じイギリスの首都に本拠地を持つ者同士、どっちがロンドンの王なのか、戻ってきた稀代の策士が率いる青のクラブに教え込むために、明日の勝利はプライドをかけた一戦になるでしょう。


左奥のカソルラは最前列のほうが良かったのでは(笑)
リバプールのスアレスによるゴール量産の勢いは一向に陰りを見せずアンタッチャブル状態になっていますが、彼がノッてしまう前に早々に彼らを叩けておいて安堵するばかりです。


今、最も欧州で手が付けられないホットなストライカーの一人であることに誰も異論はないでしょう。もはやリバプール=スアレスとさえ感じてしまいます。それほどに驚異的な決定力でチームの助けていますからね。ただ幸運なのは、明日の対戦相手チェルシーには彼のような絶対的なフォワードが存在しないということ。


ドログバはもういません。強烈なフィジカルとパワーで相手の守備陣を跳ね飛ばす彼もまたスアレスのような危険極まりないストライカーでした。プレミアのクラブがチェルシーと対戦する時、最も警戒しないといけないプレイヤーでした。トーレス、エトー、バと実績と能力は申し分ない選手こそ揃っているものの、ガナーズの守備をもってすれば現在のブルースの最前線の破壊力は封じ込められるはずです。ちなみに第16節を終えた時点で、アーセナルとチェルシーの得失点差はほぼ同じ。


負傷してしまったコシエルニーが出場できないことは心配の種ですが、ここで誰よりも奮起するのは主将のフェルマーレンでしょう。移籍を匂わす発言がちらほら見えたりしていますが、ここまで何も目立った文句を言わずベンチに居座っていてくれているのは彼の人格を示しています。そんな彼がベンチに待機しているだけ事実が心強い。今となっては懐かしいジュルー、スキラッチ、センデロスのような不安定さは、たとえ明日のスタメンがフェルマーレンだとしても、出てこないと思いますし、単純計算だと守備ブロックのレベルダウンにもならないでしょう。


もちろん何が起こるのか分からないのがフットボールですが、相手のフォワードのスタッツを見ると、改めて議論する必要もないかと思います。得点ランキングでは、アーセナル、リバプール、シティー、ユナイテッドなどの強豪のストライカーは必ず顔を出しています。対してチェルシーはアザール6、オスカル5、ランパード4とゴールを記録しているのは二列目の選手ばかりで、点を獲ってもらいたい人物は全員圏外と深刻な決定力不足にあえぐ苦しい台所事情。


裏を返せば二列目の充実ぶりは注目に値するという見方もできます。攻撃を任されるポジションでは唯一の全試合出場を誇るのは22歳のアザールで、モウリーニョの彼への信頼が見て取れますね。昨年プレミアで旋風を巻き起こしたマタは監督から信頼されているのかそうでないのか分からない微妙な立ち位置におり、敵ながら同情を誘われてしまうプレイヤーです。ただ彼はキャピタルワンカップでアーセナル相手にゴールを決めており、出場すればもちろんタイトなマークが必要でしょう。腐っても一線級ですから。


ただ、アザール、オスカル、マタと技巧派三人が揃って、明日のゲームにスタートで臨むとは思えません。出るとすれば時間差。しかし、注意しないといけないのは何も売出し中の彼らだけではありません。以前このブログでも取り上げた、ドイツ人のシュールレも警戒対象でしょう。モウリーニョ最大の発見かもしれない金髪のアタッカーは自国のドイツ代表でも存在感を発揮してきており、来年のW杯に彼の名前が連なる可能性はあります。どちらのサイドでアタックしてくるか、試合を通じてサニャかギブスが彼を上回らないと、多くのチャンスメイキングを許してしまいかねません。


そして何といっても、チェルシーと言えば、フランク・ランパードです。現役ながらすでにチェルシーのレジェンドでもあり、敵味方関係なくリスペクトの対象となる彼は私にとってもある意味アイドルです。思い出されるのは07-08のCLセミファイナル。奇しくもイングランド対決となった2ndレグのリバプール戦で決めたランパードのPKです。亡き母に捧げるワンゴール。感極まった男の姿が全世界に映し出され、それまで何の思い入れもなかった彼に対し、強烈なシンパシーを感じ、無意識にも私は震えていました。なのでランパードは私にとって少し特別です。


そんな男気溢れるメンタリティーをぜひ同国代表の後輩であるウィルシャーに授けてもらいたいところです。ベッカムやスコールズが代表を引退し、スリーライオンズを束ねるジェラードとランパードも未だ現役とはいえ、もう若くはありません。年齢的にも来年のW杯が最後となるでしょう。そんな二人の後継者になり意思を継げるのは、ガナーズの10番です。


実際リバプールのキャプテンはそう公言しています。彼らの真似をする必要は全くありませんが、イングランドが大切にしてきたモノをしっかりと受け取ってもらいたいですね。そのために明日ウィルシャーが先発し、試合の中でランパードから何かを感じ取ってもらいたかったのですが、あいにく彼はFAよりお咎めを食らってしまい、出場停止処分に。


若気の至りと言ってしまえばそれまでですが、いくら試合の中の出来事とはいえ、正直いつまでティーンエージャー気取りかとため息が漏れます。もちろん期待があるからこその愚痴ですが。ランパードやジェラードという二人の獅子と対戦できる回数はもうそんなにも残されていませんので、そのあたりも考えて、背番号10には大人のメンタルコントロールを要求します。


年末のビッグロンドンダービー、勝利の女神はどちらに微笑むのか。前記事でグレイはエミレーツでアーセナルが1-2で敗れると予想していますが、ここだけは真っ向から反論。逆に2-1でアーセナルの勝利です。得点はジルーとテオと予想。ガナーズのフォワード陣の好調ぶりを、フォワード陣に元気がないチェルシーに見せつけてやりましょう。


途中出場のポドルスキーが決勝点、そんな筋書きはちょっと出来すぎかもしれませんね(苦笑)




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