このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

12/13/2013

v シティー (BPL) ~エティハド攻略戦~ 試合前

プレミア第16節のマンチェスターシティ戦を前日に控えました。場所はエティハド。チャンピオンズの興奮も冷めやらぬ中での次のビッグマッチは勝ち点30を持つ現在3位との直接対決です。敵地の勝率が悪いという内弁慶を露呈しながらも、ホームでの戦績は全勝を誇るこの水色のクラブを指揮官ベンゲルはどう叩きに行くのか。


コロ、アデバヨール、ナスリ、クリシーと主力が軒並み彼の地に戦いの場を求め、レジェンドのビエラも含めると最大で5名の元ガナーズが在籍。他クラブ以上に様々な因縁がうずまく中、迎えるは無敵のシティー戦。アウェー勝利数でプレミア記録を塗り替えたガナーズがエティハド攻略戦に挑みます。


奮迅の働きを見せるコシエルニー
シティー勝利が1.8に対し、一方のアーセナル勝利は4.33。これはウィリアムヒルのオッズです。


同じアラブの航空会社をメーンスポンサーに持つ両チームの直近6試合の対戦成績はガナーズの二勝に引き分け一回、残りの三勝はシティーに持っていかれています。オッズはどうやらアーセナルが屈することを予想しているようです。


シティーはハイスコアでの勝利が目立ちます。それもそのはず現在の得点数は断トツの41。爆発状態にあるスアレスを擁するリバプールでさえ34なので、得点力がどれだけ群を抜いてるのかがよく分かります。リバプールのように少数の攻撃力のあるプレイヤーに依存した戦い方を敷くチームではありません。


アグエロ12点、ヤヤ7点、ネグレド6点、ナスリ4点の四人で29点も挙げていますが、残りの11点がまだ残ってます。アーセナル戦に間に合うとされるシルバも負傷する前までに3点を挙げており、出場機会が安定していない10番のジェコでさえ3点です。6名もの選手が3点以上挙げているのはもちろんシティーだけです。


さらに調べていくと、ホームで29点をあげているのも特筆に値しますが、さらに驚きなのは失点がなんとたったの2で済んでいることです。ホームに限れば、得点数だけでなく失点数も断トツなのです。明日の試合はエティハドで行われるため、天地をひっくり返したような敵地での脆弱さについては来年の対戦時にあらためて触れたいと思います。


では次にアーセナルを見てみましょう。アウェーでの戦績が一位です。ちなみにライバルのスパーズも一位ですが、得失点差がマイナス1なのでガナーズには攻撃力守備力ともにかなり見落としています。その点、我がチームは失点を5に抑えており、バックラインを形成するメルテザッカーとコシエルニーがいかに統制されているかが見て取れます。リーグNO.1の失点数11は守護神スチェスニーの活躍のおかげでもありますね。セーブ率は現在プレミア第一位のようですから。もちろん出戻りのフラミニの加入もディフェンスのパワーアップに直結しているでしょう。


その証拠となる一例が、チャンピオンズ2ndレグのドルトムント戦。猛攻にさらされながらも耐えるアーセナルのしぶとさが光りました。エジル効果で攻撃にバリエーションが増え、ウィルシャーやラムジーの成長により得点の匂いが前年を凌駕していることにどうしても注目が行きがちですが、守備の引き締まりはかなりソリッドになっているように思います。これは、たとえリードしていても、守り抜くことがどうしてもできなかった近年のアーセナルの出来とは大きく違うところです。


余談ですが、ここは実際にピッチでプレイする選手だけでなく、パット・ライス退任後の新しい助監督であるボールドの影響が大きいのかもしれませんね。あの試合はラムジーの値千金のゴールで薄氷の勝利をあげることができましたが、久しぶりに守備で感動できた試合でもありました。いくら点を取れるチームでも、点を取られていては首位にはたてません。攻撃の前にまず守備ありきなのはフットボールのルールのようなものでしょう。ただし、そのあたりがどこか疎かになっているのが今のシティーの現状です。


明日は攻めるシティーに対し、守るアーセナルという観戦の仕方になると思います。ポゼッションでもパス数でもシュート数でも優位に立たれるかと思いますが、エティハドを攻略するということはそういうことでしょう。首位を叩けば一気に勝ち点差を縮めることができるシティーとしては、アリアンツ・アレーナで挙げたバイエルン・ミュンヘンからの勝利の勢いを維持してくるはず。敵意にあふれるドイツの地で、最強の欧州覇者を倒したプライドがメンタルに左右していないはずがありません。


ですので、スタンフォードブリッジ並みの要塞の体をなしつつある、シティーから勝ち点を奪うにはこういう現実的な戦い方で望むのも一つです。アウェーでも己のスタイルを崩さず、クラブの哲学やアイデンティティーを貫き通し、そして勝つことができるのは、数年前に地球上に敵が存在しなかった真の意味での無敵艦隊、バルセロナくらいでしょう。


だからこそというか、逆にそんな勝気なシティーに対して受けに回り続けるのは非常にリスキーです。攻撃の手を一切休めようとしないのは、ノリッチ戦で7ゴール、トットナム戦で6ゴールを決め、刃向う戦意を失わせるほどの圧勝を収めたことからも明らかですからね。


最強のカウンター要員でもあるテオが今度こそ生かされる時ではないでしょうか。攻撃陣のスカッドが固定化されつつあるので、あえて先発から、スピードというスパイスを交えるのも奇策としてはありかもしれません。復帰を果たした彼に活躍の場を与えてもらいたいという思いもありますけどね。


難攻不落のエティハドをえぐるには、単純にショットガンのようなスピード勝負がかなり有効なのではないかと思う次第です。ゲームの局面次第では、攻撃はあえてテオ一択に絞り、縦にガンガン勝負を仕掛けてもらうシーンもぜひ見てみたいですね。対面はおそらく元ガナーズのクリシーになるはずですから尚更です。




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