このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

12/08/2013

v エバートン (BPL) ~赤を纏ったドイツからの行軍歌~ 試合前日

ブラジルW杯の抽選結果が発表されて、アーセナルの選手がどんな活躍を見せてくれるのか、負けたらどうしよう嫌だなとか、一喜一憂できるのも、ひとえに各国代表クラスが複数所属する我らが愛するクラブが世界的なビッグクラブだからです。


ブラジル対アルゼンチンも見てみたいが、ドイツ対スペインも見てみたい。色んな組み合わせがあり楽しめますが、国際色豊かなクラブだからこそ得られる喜びはひとしおです。明日対戦する青いユニホームのクラブにも現代表や元代表がひしめき、プレミアリーグ第15節の1位と5位の激突には白熱と迫力の両方をいっぺんに期待できそうです。


もうすぐトリオが完成です
トフィーズなる愛称でサポーターに親しまれる現在5位のエバートンを明日エミレーツに迎えます。副キャプテンを務めるアルテタの古巣です。


近年は中堅がすっかり定位置になってしまっている感がありますが、今の時点でドロー六回は確かにかなり目立ちます。それも悪い方に。モイーズからマルティネスに監督が代わって順位は上がりましたが、肝心の引き分け癖は相変わらずなところがありますね。


いまだ一敗しかしてないのに、ガナーズより順位が下にあるのは、7勝6分1敗ゆえでしょう。負けてこそいませんが、勝ててもいない。良く言えば手堅く、悪く言えば勝ちきれない。失点数も13と上位5チームの中ではアーセナルに次ぐ良成績なのですが、得点が22とそれほど多くありません。


データから見ても分かるように、攻撃は現在8得点のルカクへの依存度が大きく、基本は守備のチームと言えそうです。もっと言うと、得点数はアーセナルより7少なく、失点数はアーセナルより3多い。引き分けの数も5多いとなれば、なるほど5位だなと納得です。


エバートンスカッドを見てみましょう。ジャギエルカやベインズ、ロス・バークリーなどのイングランド代表勢が年齢的に中堅どころにいてチームを引き締めているだけでなく、プレミア試合出場100以上の経験者が彼ら以外にも複数いるところが実は最大のストロングポイントなのではないかと考えています。


ヴィラやシティーを経て現在エバートンのセントラルを任されているガレス・バリー。同クラブで324試合と群を抜いた出場記録保持者のアメリカ人GKティム・ハワード。現ユナイテッド監督のモイーズが重用した技巧派のピーナールなど。いわばプレミアを知り尽くしたクラブと言えます。創設年もアーセナルより古く、歴史も十分です。そして絶賛売出し中のルカクとミララスのベルギーコンビ。


11月に行われた第12節イングランド屈指のダービーマッチ、リバプールとのマージーサイドダービーは見どころがありすぎる3-3という結果でした。まさしくノーガードの殴り合い。打倒リバプールの団結のもとに、本拠地グッディソンパークを満員にしたサポーターに宿敵から勝利をあげることはできませんでしたが、クラブの知名度も対戦成績も大きく水をあけられ、ライバルより補強費も少ない中で、エバートンが見せた不屈のプライドは、彼らの自尊心を強く守ってくれるものであったことは想像に難しくありません。


12月8日現在、同じ街のライバルに勝ち点一差で負けている状態ですが、エバートンはまだ15節を戦っておらず、明日のアーセナルに勝つことができれば順位は入れ替わります。四位に浮上し、念願のチャンピオンズ圏内。それ以上に、リバプールより上にいるという至福感たるや相当なものがあるでしょうね。もちろんそんなことは億が一にも起こさせませんが。


武闘派集団のストークをホームに迎えた一戦では相手のシュートをたった三本に抑え、四得点を相手ゴールにたたきこみ、前節のユナイテッド戦では7万5千人の大観衆が詰めかけたオールドトラフォードを後半41分に静まり返らせました。


とりわけ前年度のチャンピオンチームを零封し見事撃破したのは第11節の首位アーセナルにはできなかったことだけに、彼らの仕事ぶりが余計に際立ちます。攻め込んだユナイテッドはエバートンのエリアでなんと49回ものクリアにあっており、守備の硬さを再認識させられました。さすがまだ一敗しかしていないだけあります。ガナーズは二敗を喫していますからね。


アルテタにとっても感慨深いものがあるでしょう。アーセナルのユニホームを纏って古巣と対戦したことはあっても、ラムジーがカーディフ戦で見せたリスペクトある行動は、当然彼の中でもどれだけ時間が経過しても消えるモノでもなく、ボスが副キャプテンの座を預けた大人な良識人が持っていないはずがありません。ガナーズ一、エバートンを誰よりも知り、エバートンに対する思い入れが強い彼には、勝利を挙げることでエバートンへの感謝を示してもらいたいと思います。


そして一方、ポドルスキーが練習に戻ってきているニュースは以前から出ていますが、実戦復帰はもう少しかかると言われています。テオの試運転が終わるころには、ポドルスキーが次にフィーリングを確かめる番になるでしょう。サニャもエバートン戦では欠場が決定しており、アクシデントがない限りは、前節に引き続き右SBはジェンキンソンでいくはずです。


メンバーもベストに近い形で臨むと思います。ジルーやアルテタ(後半出場)を休ませられたのは大きいですし、司令塔のエジルは出ずっぱりですが、彼は要領がいいのでスタミナ配分は計算に入っているでしょう。プレミアに完全にジャストフィットしたと考えるのは早計ですが、決定的チャンスをたくさん作るだけでなく、ゴールやアシストといった目に見える結果を挙げられるくらいには、彼はガナーズの一人としてかなり効果的に機能していてきています。


キープレイヤーは攻撃はエジル、守備はメルテザッカーのドイツコンビ。特にエジルが振るう変幻自在のタクトに注目です。2014年ブラジルW杯での対戦国が決まり、俄然やる気が刺激されているでしょう。加入して僅か四か月目にしてすでにガナーズの最大戦力の一人にまで駆け上がったスペインからの新参者の実力はもう十分に実証済みです。


だからこそ、もっと上の景色を見せてほしい。グーナーは願っています。インビンシブルズの再現を、タイトルの獲得を。それを成すには彼の左足が欠かせません。なんといっても、W杯優勝候補の一角、ドイツの司令塔メスト・エジルは快進撃を続けるアーセナルの絶対的な司令塔でもありますから。




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