このブログでは主観に基づく雑感がほとんどです。アーセナル9割、その他の話題で1割くらいです。そして、今一番やりたいことはエミレーツでの生観戦。毎日更新をできるだけ心がけています。試合がないときはアーセナル以外も取り上げます。

12/14/2013

v シティー (BPL) ~エティハドを攻め落とすために~ 試合前日

ベンゲル監督の前向きな思考には、フットボーラーでない私でも見習えるところがたくさんあります。いつ如何なる時でも、どれだけのプレッシャーが押し寄せようとも、発信される言葉は常に力強い。勇気づけられるのは何も選手だけでなく、彼を支持する全世界のグーナーとて同じでしょう。


疑惑のジャッジや過密日程などに不平不満を漏らすことはあっても、弱音を吐くことを決してしないのがアーセナルのボスです。最高指揮官のいらだちや弱気はすぐにチームに伝播するもの。今期ユナイテッドを率いるモイーズのそれを見ていれば分ります。しかし、彼のポジティブな雰囲気がまたチームを盛り上げるのに一役買っているんです。我らが指揮官は戦術だけではない、優秀なモチベーターでもあるのですね。


ウィルシャーのこういうところが好きです(笑)
明日エティハドを落とす意味はものすごく大きいです。今期のプレミアでこれまでホーム不敗を維持しているシティーから3ポイント、いや1ポイントでも奪うことができれば、彼らに勝ち点差を詰められることがないだけでなく、来年のエミレーツで戦うときにはメンタル面で有利に試合を運べます。負けていないという事実は何よりも雄弁です。それにより、アーセナルの強さに嘘がないことも証明できるはずです。


攻撃力NO.1のシティーに対し、防御力NO.1のアーセナル。ゲームが行われる場所はシティーの本拠地エティハドです。スタンフォードブリッジのお株を奪う難攻不落ぶりですが、これを落すことに成功すれば一週間後に控えるエミレーツでのチェルシー戦に心理面でのアドバンテージを持って望めますよ。第9節ブルースはホームでシティーに勝っていますが、アウェーでのシチズンズからの勝利はそれ以上の価値がありますからね。


ですので、勝つために何をするかが大切になってきますが、ベンゲルがどのような策を講じるかが興味深いところです。守備を強化するのは間違いないでしょう。攻撃陣にいささか優秀な駒が揃いすぎているシティーの圧力をどれだけ耐えることが出来るかがポイントになるのは明らかです。ガナーズの精鋭たちも負けることが何を意味するのかを理解しているだけに、モチベーションはマックスなはず。


実際正直なところ、選手の個で言えば、分の悪さは否めません。それだけ今のシティーのスカッドは充実しており、過去最高の陣容を誇っているといっても言い過ぎではないでしょう。特に攻撃力は一昨年に優勝を果たした時を上回っているように思います。これまでのベースにリーガのスペイン勢が加入した今期のオフェンス力は得点41と如実に表れていますよね。


ネグレド、ナバスがモノの見事に当っています。前者は10番のゼコをベンチに追いやり、後者は局面や状況を打破するジョーカーとして、自らに課せられた役割を裏切らない働きを見せています。アグエロとの絡みも良く、後方からヤヤが抜群のタイミングで援護射撃をし、今やシティーの完全なるキーマンであるシルバがほぼフリーロールとして攻撃の全権を握ってます。ナスリもここに加わりますが、明日の対戦相手の攻撃陣はほぼ元リーガ・エスパニョーラで構成されているわけですね。


ボスによれば、サニャのスカッド入りは微妙とのこと。思ったより怪我からの回復が遅れ、右サイドバックに後れを取ることが多かったアーセナルですが、彼がいない穴を重点的に突かれると、バランスが崩れ、少ないチャンスでいざ攻撃に転じようと思っても、それどころの話しではなくなるかもしれません。なので、今期ここまでハイパフォーマンスのサニャが出れるか出れないかも、同じく勝敗を分けるポイントになりそうです。


たとえシティー相手でも、そこはアーセナルですから90分間ずっと守勢に回ることもないと思います。だから決して多く訪れないであろう攻撃のチャンスをしっかりとモノにするために、最小のリスクで最大のリターンを得られる攻撃の仕方が望ましいかと思います。となると、やはりカウンターでしょう。復帰からの試運転もそろそろ終わりを迎えるテオを、司令塔のエジルを中心にチームの意思として、快速のウインガーを効果的に効率的に使ってもらいたいですね。一発のパンチ力には欠けるかもしれませんが、連打を叩き込めば、流石のシティーも警戒せざるを得ないはずです。


なかなか昨年のキレを取り戻すことが出来ないカソルラをベンチに待機させ、33歳とチーム最高齢ながら運動量と連動性を兼備した献身のロシツキーをスタートで使ってみるのも面白いかもしれません。エティハドでの戦いは、シュートの打ち合いにも一進一退の攻防にはならないかもしれず、その意味で、余計に運動量というものが押され気味の時間帯にアーセナルを助けてくれると思います。その点でいくと、守備力と鼓舞できるパーソナリティーがあるフラミニもスタメンからの出撃がベターかと。


負けてもいいとは思いません。ただし、引き分けはありです。一番良くないのは惨敗です。今後の日程に精神的にダメージを残すような戦い方と結果だけは見せてもらいたくありません。だからこそ、どこまでも前向きなボスのメッセージが余計に響くのです。彼が選んだスカッドへの信頼は揺るぎません。信じることが大きなパワーを、時に奇跡を生むことを教えてくれます。いかなる劣勢も苦境も経験してきた百戦錬磨の指揮官に、17年も居座り続けてもらえている幸運を噛みしめています。





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